ラトビアでは今年同国初となる衛星『Venta-1』の打ち上げを予定していた。
がっ、しかし、計画は延期され、新たなスケジュールは来年の3月に設定された。
Venta-1は、この12月にインドのスペースセンターから打ち上げられる予定であったが、インドの衛星発射台に問題があるということで延期せざる得なくなったという。
とはいっても、延期を嘆く必要はなく、衛星を打ち上げる予定のVentspils High Technology Parkでは、発射が3ヶ月先伸びしたことでプロジェクト開発に時間的余裕が出来たとして前向きに解釈しているようで、資金不足問題の解決にもなり得るとして一時的ではあるが胸を撫で下ろしているようだ。
現在、必要とされている不足資金は10万ラッツ(約1910万円)で、更に専門家の育成に更に更に15万ラッツ(約2865万円)の費用が必要とされている。
ラトビアの衛星開発のための資金は、教育科学省から拠出される予定なのだが、そのそもそもの拠出元は欧州基金らしい。
不足分は欧州電子委員会が出せないかとこちらとも協議中なんだとか。
元々資金繰りに問題を抱えていた訳で、この打ち上げ延期には超ラッキーな話だったのかもしれない。
このVenta –1の開発は、Ventspils University College、リガ工科大(Riga Technical University)、ラトビア大学(University of Latvia)、Bremen University of Applied Sciencesの4校と欧州最大の衛星開発メーカーOHB-System AGの共同プロジェクトとなっている。
同衛星は、欧州内の船舶監視を目的とした自動認証システムを搭載したものらしい。