エストニア映画がここ数年とっても元気だ!
2004年から2008年までの間にエストニアの映画を見に行ったエストニア人の数が実に5倍増を超えている。
国内映画の大人気により、もちろん映画業界では多くの収益を生んでおり、入場料収入は04年からの5年間で5倍増となっている。
過去5年間の入場者数は、04年に4万7000人でしかなかったものが、08年には22万3000人にも増えている。入場料収入も260万クローン(約229万円)から140万クローン(約12332万円)にまで増加している。
過去最高の人気を集めた映画は『December Heat』で5万人が映画館に足を運んでいる。次いで「I Was Here』が4万7000人を集客し、08年のトップ10に2つとも入っている。
エストニアの映画産業における国内映画の割合は長らく1.5%程度に過ぎなかったが、最近では大きくその比率を伸ばしている。去年1年間を見ても配給された映画数は265本あるが、その内エストニア映画は8%にあたる20本を占めている。
ここ最近顕著にみられる愛国心の高まりからか、自国映画が今正に見直されようとしているのだろうか?!
ただし、数年前には入場料は400円から500円弱だったけれど、ここ最近では約700円弱となっている。平均でも600円弱なので、この不景気の中ではこれから所得が減りだすだろうから、映画離れも起こり得るかもしれない。
少し日本とエストニアの映画館の違いを挙げれば、施設自体はほとんど大差はない。精々、売られている飲み物が日本の方が多様で、ポップコーンも塩のみのエストニアにはちょっと不満がある程度だろう。
最大の違いは、その料金体系だ。
価格そのものの比較は、日本は明らかに割高だが、早朝や最終回、男女、シニア、学生向けなどで料金体系が多様で、それぞれの都合や条件で見に行くことになる。
がっ、しかし、エストニアでは、夕方5時までがお安く、5時を過ぎれば一気に値段は倍近い値段に上がってしまう。
夕方5時も最終回の21時スタートのものも全く値段は変わらない。
最終回はやはり人気は少ないわけで、もう少し価格帯に柔軟性を出してもいいのではないだろうか?!