一時期はエストニア一の大富豪と持て囃されたOliver Kruuda氏が新たな事業として始めていたメディア事業が破たんするようだ!
Oliver Kruudaと言えば、先ずエストニア人であれば誰でもカレフ(Kalev)のチョコを思い出すだろう!
エストニアで一番知名度がある企業と言えば、カレフだから、その企業を創業し、長く大株主に君臨していたKruuda氏を知らない人はいない。
しかし、Kruuda氏の前途がおかしくなってしまったのは、恐らくAlta Capitalにカレフ株と国内最大規模を誇った酪農会社Tereを売却しようとしたことから始まった気がする。
まだまだエストニアはバブルの真っ最中!の頃、Alta Capitalは名前から想像できるように投資会社なんだが、ここがカレフとTereを買収すると合意して、いつ入金されるかとウキウキと期待して待っていたKruuda氏の元に最悪のニュースが入ってきたのは2008年の夏ごろからだっただろうか。
世界的な信用収縮から資金調達に失敗したAlta社は買収合意を白紙に戻すことをKruuda氏に伝えた訳だが、同氏は、既にこれまでに立ち上げたKruuda帝国からは身を引き、新たにメディア企業を立ち上げ、本腰を入れるためにも企業売却で得るはずであった資金が入金されるのをただただ待っていたにもかかわらず、一向に入金はなく、結局、合意が白紙にされ、資金不足に直面してしまった。
同氏のメディア企業 Via Concept(旧Kalev Meedia)はすでに破たん手続きに入っており、短いメディア事業に終止符が打たれることになる。
資金不足の他、経済不況で広告収入が上手くいかず、ガス欠というのが破綻の背景だとされている。
事業家Kruuda氏は、次にどんな企業を立ち上げるのだろうか?!