ラトビアのIvars Godmanis首相が2月20日、退陣を発表した!
確かに年初からの増税で国民からは完全に現政権への信頼が薄れていたことは確かだ。
新年早々に首都リガでは暴動が発生し、負傷者や逮捕者まで出している。既に市民の我慢も限界に達していたということだ!
遠い極東の国、日本では麻生内閣がいつまで持つかといった議論で持ちきりだ。
中川財務相の辞職で一気に麻生内閣の倒閣運動が活発になったと聞く。
一方で『かんぽの宿』問題で鳩山総務相と小泉-竹中連合およびその周辺が刺し合いを始めているそうだ。
郵政民営化を唱えて選挙で大勝した小泉元首相の悪事を今、鳩山総務相が暴こうとしている。
その鳩山総務相を支えているのが麻生首相ということで、裏で足の引っ張り合いが起こっているそうだ?!
実質的な構図は麻生対小泉ということらしい。
今の世の中の流れから行くと麻生現政権は倒閣されそうだが、万が一にも麻生派が次期政権に就けば、もしかすると小泉元首相の逮捕?なんて話もないわけではないそうだ。
そうなるとどこか現政権が前政権のボスを追落すといった韓国政治の話みたいで滑稽だ!
話が大きく逸れてしまったがが、ラトビアのIvars Godmanis首相がValdis Zatlers大統領に辞任を20日伝えた。
これまで人民党と共同会派を組む緑の党とラトビア農民連合が首相の退陣を迫っていた。
人民党のMareks Seglins代表はラトビア政府はより強力な議会と選挙民からのサポートが必要だとし現政権に退陣を迫った。
緑の党とラトビア農民連合の会派代表であるAugusts Brigmanis氏も現政府は危機的状況にあり、新たな政権の樹立が必要だとして現政権の退陣を求めた。
SeglinsおよびBrigmanis氏の両氏は新政権は今後1週間で樹立され、政治組織連合の『統合ラトヴィアの人権のための』を除く全ての政党が協力して挙国一致内閣の樹立を目指す時だと全政党に呼びかけている。
大連合政権の樹立では最低でも51議席以上を確保しなくてはならない。
Godmanis政権は、内閣改造によりこの現状を打破しようとこの数週間試みたが、結局、退陣させられることになった。
昨年末に一度は不信任案を乗り切った同政権であったが、信任は長くは続かず、とうとう政権は崩壊してしまった。
今のラトビア政府には予算カットや海外からの資金援助の取り纏めなどいくつもの大仕事が溜まっている。
次から次へと続く増税や世界的な景気悪化で市民の生活苦は更に増している。早々にも挙国一致し、大連立を樹立して、この難局を乗り越えなくては、ラトビアの復活は更に先延べされてしまいかねない。
因みにラトビアが独立してからこれまでに13内閣が政権を執っている。1940年台以降の政権という勘定では、これまでに計33内閣があり、Godmanis首相は、第33代のラトビア首相であった。