07年の4月5月にタリンで発生した暴動。あの事件で逮捕、起訴されていたメンバーの裁判結果が既に出ている。
事件の詳細は、当時のニュースを検索すれば出てくるので、ここでは詳細は割愛する。
この1月5日に同暴動で暴動を組織したと見られたKlensky、Dmitry Linter、そしてMaxim Revaの3人への無罪が確定している。
当時の暴動では1000人以上が逮捕され、エストニア独立以来の大きな大事件となっていた。
主に暴動に参加したのはロシア系住民で、一部では背後にロシア政府が関与したとの憶測まで流れていた。
この判決が出るまでに実は既にこの3人は半年以上も収監されている。
彼等が暴動に参加した理由として挙げられているのが、エストニアに済む居住権を有しているにも関らず、市民権が与えられていないこの情況に壁壁しているといったものがあったという。
当時、世界初のサイバーテロがここタリンで発生し、エストニアは世界とネットの世界ではあるが、完全に隔離されていた。銀行も政府機関のホームページも全てアクセスが出来なくなっていた。
暴動からもう時期2年が経とうとしている。
今年は年初からお隣のリガそしてヴィルニスで既に暴動騒ぎが発生している。タリンではまだ何もそういう類の暴動は発生してはいないが、今回の暴動では、景気悪化と物価上昇、雇用不安などで生活苦に痺れを切らした国民等が立ち上がったという背景がある。
約2年前のタリンの暴動とは内容は違うが、いつ何時、エストニアでも同様の国民の不安が爆発してもおかしくない。
こういった社会不安が蔓延し始めたときに万が一にもロシアが裏で糸を引き、何らかの反政府運動を仕掛けてきたら、バルト3国は正にひとたまりもなく窮地に追い遣られてしまうかもしれない。