ラトビアの不動産価格の急落が凄まじい。バルト3国で一番値上がり率が激しかった分、その急落振りも凄まじいものがある。
リガのマンション価格は実にこの1年半の間に半額以下にまで下落したという。
リガでマンションバブルが弾けた時(2007年中旬)からマンション価格は今56.2%も下落した。
今のマンション価格は、平米669ラッツで取引されている。
マンション価格の急落振りは昨年の12月に顕著な下落を示し、1ヶ月間に実に13.5%も急落した。
1年半の間に不動産価格が半値以下というのはあまりにも酷いとしか言いようがない。
一時は一四半期の間に30%とか60%とか異常な値上がりを記録していた頃があまりにも懐かしい。というか、その当時はやはり異常過ぎたのだろう。
今のリガでは殆どの新規建設工事は中止されたり凍結されている。
業者としては、不動産価格が高いときに土地を購入し、そこにマンションでも建てようかといった時にバブルが弾けた訳で、頭を抱えるばかりだろうが、そのまま高値でマンションを売り出した所で、誰も買わないのは誰でもが想像できる。
いつまでも右肩上がりで不動産市場が高騰するといったわけのわからない神話に乗って需要供給もバランスも忘れて次々とマンション建設に走った業者は正に今二進も三進も行かなくなっている。