リトアニアの航空会社FlyLALが超安売りで売りに出されている。
同社は少し前にラトビアのairBalticとの間で裁判闘争まで演じてきたが、やはりその経営危機振りは噂レベルの話ではなかったようだ。
同社は今、なんと1リタス(約37円)で売りに出されている!
そう40円でおつりが来るのだ!
もうこどものお駄賃のレベルである。
とは言っても、同社には巨大な借金があり、そちらも肩代わりせざる得ないということで、なかなか買い手が見つからないのが実状のようだ。
これまでもラトビアの大手旅行会社Tez Tourが同社を買収することも視野に入れているという報道があったが、今だ何ら進展があったという話は聞かれない。
まだまだこれから先どうなるか分らないが、この会社がバルトの空を制しようとこの夏に最後の賭けに出ていたことがとても不思議でたまらない。
でも、まだ決して破綻したわけではなく、海外路線から撤退を決めたエストニア航空からチャーター便路線については同社が引き継ぐことで旅行社などと契約が取れているそうなので、何とか資本が十分な新たな株主が見つかればまだまだやっていけるようだ!
でも、エストニア航空の海外路線の撤退、スカンジナビア航空から独立し独自路線を鮮明にしたairBaltic、そして先行き不透明のFlyLAL、どこも今後生き残っていけるかはとても難しい時代に直面していくことになる。
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