漸くラトビアへの支援総額が確定したようだ。
国際通貨基金(IMF)がラトビアへの融資を最終承認し、総額は実に52億7000万ラッツ(約9433億3000万円)に達することが約束されたことになる。
欧州による融資は21億8000万ラッツ(約3902億2000万円)で、IMF自身からの融資は11億9000万ラッツ(約2130億1000万円)に留まった。
その他からとしては、スウェーデン、デンマーク、フィンランド、ノルウェーから計12億7000万ラッツ(約2273億3000万円)、そして世界銀行から2億8000万ラッツ(約501億2000万円)。
既に支援を表明しているエストニアを含む、チェコ、ポーランド、欧州復興開発銀行等から計3億5000万ラッツ(約626億5000万円)が融資されることになる。
これら全てで計52億7000万ラッツ(約9433億3000万円)という総額になる。
融資期間は3年間で、景気回復後、この巨額の借金をラトビアは返済していかないといけない。
その経済危機に直面したラトビアだが、11月末時点で20億9200万ラッツ(約3744億6800万円)の外貨預金を有している。
何度か通貨介入をしているので10月末期比では21%も減少している。
外貨などの他には金塊というのもあり、金は9993万6000ラッツ(約178億8850万円)相当額を有しているらしい。
因みに融資参加を表明したエストニアに対しては、隣国としての面子なのかただのプライドなのか、ラトビアのIvars Godmanis首相は別段エストニアからの支援は必要とはしていないとも述べている。
IMFや欧州からの融資で十分この経済危機を乗り切れるというのがラトビア政府の見解なんだそうだ。
果たして本当に今回の経済支援だけで事が済むのか、時代(後世)が変わればより明らかになるだろう!