世界中、政治を志す人達は皆懐がどれ位温かいかに左右されるのだろうか?
リトアニアで先週、国会議員の資産公開があった。
中央選挙委員会に提出された資料に基いて公開された所得や資産などを踏まえると、選挙で勝ち抜いた約30人の国会議員がお金持ちであった!
ただ、選挙前に議員だった議員さん達では43人がお金持ちとされ、2008年から2012年まで任期とする新国会議員は資産額自体は若干減少したとも言える。
とは言っても、資産公開された資産額には家族分は含まれておらず、資産を家族名義にしている議員に関しては、その資産額は実際には膨大のものになるだろう。
中央選挙委員会資料では、議員で一番の大富豪となったのは、労働党の代表を務めるViktor Uspaskich氏で、不動産、証券、貴金属、現金預金など合計で4787万リタス(約17億2300万円)であった。
第2位には、元社会民主党党員で自由中央組合内閣部会に参加したValdemaras Valkiunas議員で、資産総額は3435万リタス(約11億8000万円)。
今回の選挙で初の当選となった議員で、且つ富豪とされたのは内閣広報を勤めるArunas Valinskas議員で、資産額は不動産、現金などで300万リタス(約1億800万円)であった。そして、同時に当選したValinskas議員の伴侶でもあるInga Valinskiene議員も290万リタス(約1億440万円)の資産を開示している。
因みに夫婦で116万リタス(約4176万円)の借入があるそうだ!
自由党員Kestutis Glaveckas議員は165万リタス(約5940万円)、伴侶の保守党員Ruta Rutkelyte議員も970万リタス(約3億4920万円)を申告している。
一方で国家復権党(National Resurrection Party)のSaulius Stoma議員となると、資産はたったの1307リタス(約4万7000円)しかなく、財産は借金も含めて全く何も持っていないという。
同じ様に労働党のVytautas Gapsys議員も不動産は所有しておらず、現金2万リタス(約72万円)と6000リタス(約21万6000円)の借金があるだけだとのこと。
今回発表された資産公開も実際どこまで真実を照らしたものなのかは定かではないが、資産が17億円もある議員と資産総額が5万円も持っていない議員が同じ国会議員かと思うと、とても不思議でならない。
因みに過去を振り返ると、2004年にお金持ちであったのは28議員、2000年では13議員、そして1999年にまで遡るとたったの2議員しかいなかった。
やはり、時代は大きく変わったようだ!