今、エストニアではアンフェタミン(amphetamine)という麻薬が流行っている。
最近は日本のメディアでも大麻が大学や高校で売買されたり、図書館で吸引されたりと、如何に麻薬が広く全国に拡がってしまっているかが懸念されている。
エストニアで流行るアンフェタミンは強い覚醒剤にあたり、中毒になりやすいという。
昨年エストニアでは1年間に56.27キロのアンフェタミンと4万5223錠のエクスタシーが押収されているとエストニア健康開発機構が公表している。
押収量自体は、06年度との比較ではアンフェタミンは37%も増えており、07年度の特徴は、これまで押収麻薬の過半数がアンフェタミンやエクスタシーだったにも関らず、フェンタニル(fentanyl)と3メチル・フェンタニル(3-methyl fentanyl)を混ぜた麻薬が1.1キロも押収されたということらしい。
同様にヘロインも急速に増加中で、少し前には流通していなかったものがここに来て再上陸しているらしい。押収量も昨年5.67キロに達したという。
こういった麻薬類が街頭で売買されているのはIda-Viru地区が多く、首都のタリンではまだ確認されてはいないそうだ。
首都圏にあたるハルユ地区では、アンフェタミンやフェンタニルが人気で、Kohtla-Järveなどでは違法製造された液体系ドラッグが街頭で売られている。
そしてエストニア全体としてはIda-Viru地区が最も麻薬に汚染されているとのこと。
麻薬の氾濫はギャングの収益源となっており、この所ギャングが勢力を拡大していることからも麻薬の氾濫が社会の最大の懸念材料になりつつある。