タリンの道路状況は経済が発展するのと共に悪化が止まらない。経済発展は当然嬉しいことだし、国民を豊かにしてくれる無くてはならない存在である。
しかし、経済発展が進めば進むほど市民生活は便利にもなるし、不便にもなる。
それがこの道路渋滞の悪化である。
ERRによると、タリンの渋滞は003年以降、引き続き悪化し続けているという。
タリンの市中心部のラッシュ時間に車を走らせると、2003年当時では平均時速17.2キロで走ることが出来たが、5年後の2008年の時点では10.4キロにまで遅くなったという。
まさにこの5年間はエストニア経済の大成長期にあたり、如何に市民が豊かになり皆が車を買う事が出来るようになったかを示している。
調査分析の結果、2003年に夕方のラッシュ時に占める渋滞時間は全体の37%程度を占めたが、それが2008年には57%、つまり半分以上の時間を渋滞に取られているらしい。
確かに夕方の市内は至る所に渋滞が出来、場所によっては歩いた方が早い?!みたいな場所まである。経済成長の副作用はこれ程小さな街でさえ市民生活を不便にさせるほどの力を持っている。