2009年の1年間にエストニアでは計9件の国際的な誘拐事件が起きている。
司法省によると、昨年、9件の誘拐事件について5つの諸国に対応協力を求めており、違法に連れ去られた児童らを戻すように求めている。
エストニアでは、08年にも同様に7件の誘拐事件があり、07年にも3件の誘拐事件が起きている。
これらの誘拐の殆どが16歳以下の児童で、違法に外国に連れ出されたとされているが、実はこれらの誘拐犯はその殆どが外国籍の親であり、配偶者との間に合意のないまま連れ去られた国際的な誘拐とされている。
これは最近日本でも取り上げられているがハーグ条約にかかわる問題そのものである。
昨年、エストニア司法省は、イギリスへ3人の児童、スウェーデンとフィンランドへ2人の児童、スペイン、ドイツへそれぞれ1人の児童をエストニアに帰国させるよう各国政府に求めている。
因みに去年、イギリスからは2人の児童を戻すようにエストニア政府も要請されている。
どこの国でも子供は宝。誘拐というにはちょっと大袈裟だが、国際結婚の難しさが露呈した訳で、国際結婚する場合は、離婚を如何にしないかを日頃から注意していないと、傷つくのは子供だけということになりかねない。