まだまだエストニアの雇用情勢は平等とは言い切れないようだ。昨年の男女の所得格差は男性が女性よりも3000クローン(約2万1000円)も高給を取っていたことがわかった。
エストニアの統計局資料によると、昨年、女性の平均月給は1万500クローン(約7万3500円)であった一方で、男性のそれは1万3896クローン(約9万7272円)に上った。
全体平均は1万2057クローン(約8万4399円)という月給になるが、女性の給与が男性のそれよりも2割以上も低い水準に留まっていることは大きな問題として捉えられている。
世代別で所得分布を見ると、男性でも25歳から49歳では平均月給1万5446クローン(約10万8122円)を得ているが、25歳以下となると一気に9601クローン(約6万7207円)にまで低下してしまう。
同様に女性も25歳から49歳では1万1664クローン(約8万1648円)を得ているが、25歳以下では7562クローン(約5万2934円)しか得ておらず、男女とも若年層の低賃金が浮き彫りとなっている。特に男性では、若年層は実に4割を超える低賃金となっており、一家の主として独り立ちできないことが明らかだ。