ラトビアのストックホルム経済大学の教授がラトビアの高等教育が崩壊の危機にあると今、警鐘を鳴らしている!
リガにある同大学で教鞭に立つAnders Paalzow教授が地元誌に答えたインタビューの中で「現状を踏まえると、ラトビアの高等教育は質より量が重要視されるべきで、授業料を支払う学生を増やすようにしていかないと教育現場は崩壊する」と懸念を示唆している。
ラトビアの大学は、国からの補助が削減され、教育現場は財政的に辛い立場に置かれており、経営を考えると優秀な学費免除の学生50人を教えるよりも学費を支払ってくれる学生100人を集めないと経営がなり行かないという。
同大学は、元々ラトビアとスウェーデン政府の双方が資金を出し合って運営されてきたが、今後は学費を徴収することを始めるという。その背景は、この6月にもスウェーデン政府が支援を止めることを決めており、その為、学生から学費を取らざる得なくなるからだという。
これまで無料だったものが来年度からは1500ユーロ、2200ユーロ、3500ユーロといった学費が学生に課されることになる。
学費の有料化で同大学への入学希望者が減ることに懸念は示すものの、大学としては高質な教育を受けることが出来るのであれば学生もそれに見合った金額を支払うことに躊躇いはないだろうとある程度楽観的に捉えているという。