年初からエストニアの株式市場が活況だ!
これは明らかにユーロ導入期待の表れだろう!この値上がりは既に世界一?!らしく、今後も値上がり続けるのか、ギリシャ、スペイン、アイスランドなんかから始まるとも懸念されるEU発経済危機をきっかけに一時的なもので終わるのか、今後半年間は観察すべきかもしれない。
2010年が始まってまだ3週間しか経ってはいないがタリン証券取引所ではHot Moneyが大量流入していて、2週間での値上がり率は実に+31%に達している。
この暴騰率はまさしく世界一らしく、同期間中の暴騰率第2位となったバングラディッシュですら+14.7%に過ぎず、エストニアのそれは2位を大きく引き離す2倍以上の暴騰を記録したことになる。
因みに世界第3位の暴騰率はマルタの+14.3%、そして第4位にはエジプトが+13.5%などとなっている。
タリン証券市場が物凄い暴騰率を記録しているが、バルトの兄弟、ラトビア、リトアニアを見るとラトビアのそれは+12.7%、リトアニアでも+12.5%とそれぞれかなりいい線を行っている。
しかしながら、それでもユーロのゴールが目の前にまで手の届く所までに迫ったエストニアと比べるとまだまだといった成績で、今後、3年、4年かけてユーロ導入が現実的なものとなればエストニア同様に株式市場も思惑買いもあるだろうからかなりの上昇が期待できるだろう。
とは言え、エストニアの暴騰率はちょっと行き過ぎ感があり、また、ユーロ導入が本当に国家を立ち直させるのかは正直不透明だろう。
実際、エストニアに上場している企業にはかなりの偏りがあり、将来期待大といった企業は実際には上場せずに地道に活動している。
ユーロを導入しているギリシャが下手するとユーロ離脱?!っていう懸念もあり、同じくスペインなんかも財政がかなり怪しいし、ユーロ導入が実際にどんな結果を齎すかは誰にも予測は付かない。
それでもエストニア人にとって恐らく最もユーロ導入でメリットを享受できそうなのは、ユーロ建てとなっている住宅ローンの借り入れコストが下がり、箆棒な借り入れ負担がある程度楽になることかもしれない?!