今、ラトビアではお医者さんも出稼ぎに外国に出てしまう人が多いらしい。
去年だけでも、ラトビアを去り、外国に稼ぎに出てしまったお医者さんの数が08年よりも3倍も増えている。
08年には、外国に出稼ぎに出たお医者さんは88人しかいなかったが、去年にはその数が234人にまで増えてしまった。
確かに不景気で病院への補助もカットされ、病院数も統廃合ってのもあって、医者もリストラの対象になったことを踏まえると、当然の成り行きなのかもしれない。
ただし、この流れは今年も続くようで、今年は更に経験豊かな医者達がラトビアを去ると見られている。
ところで、ラトビア人のお医者さん達の受け皿となっている主な渡航先はイギリスで、その他ではドイツ、スウェーデン、アイルランド、フィンランド、デンマークなどとなっている。
外国に職を求める医療関係者は、仕事先がなくなったり、病院の統廃合の上に更に給料も20%以上のカットを強いられるなど、雇用環境の悪化などが主な理由となっている。
あまりにも財政を切り詰め過ぎたために必要な医者まで国を出てしまっては、国民は今後どうやって生きていけばいいんだろう?!
ラトビアでは、今、このまま現役の医者が外国に皆行ってしまったらあと数年でラトビアに残る医者は皆、定年を迎えた年金暮らしのお医者さんしか残らないと本気で危惧している。