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中国メーカーのバルト戦略?!〜バルト3国〜

カテゴリー: - 編集部

最近、中国がかなりバルト3国にちょっかいをかけるようになったんだが、その一環とも言うべきか欧州で真っ先に商業用ピックアップトラック及びSUV(スポーツ用多目的車)の中国最大メーカーである長城汽車がここバルト3国で販売を始める。

バルト3国で同社の販売を手がけるのはイギリスでスバル、ダイハツ、いすゞなんかを販売しているIM Groupというところで、同社の計画だとバルト3国に続いて2011年に北欧やイギリス、アイルランドで販売を始めるらしい。

長城汽車の乗用車はこれまでにも安全基準を満たしていないとかで、何度か欧州での販売を挫折しかかっていたんだが、漸く欧州や日本の安全基準をクリアしそうで、世界戦略を始められる所まで来ている。

これまでに江鈴陸風汽車がLandwind SUVを欧州で販路を求めたが、欧州の安全テストで失敗し、苦い経験をした過去があり、今回の長城汽車の挑戦は今後の中国自動車メーカーの世界での印象をかなり左右する可能性を秘めている。

因みに長城汽車は2003年12月15日に香港で株式公開し、多額の資金を集めることに成功している。

とはいえ、去年、長城汽車のPeriがイタリアの裁判所により欧州で販売を禁じられており、バルト3国での販売が今後どうなるのかはまだ不透明な部分も多い。

販売禁止にされた理由は、Periが伊FiatのPandaにそっくりだったからなんだが、長城汽車はその裁判の後もEU以外で同モデルを販売し続けている。

同社の自動車はPeriだけではなく、他のモデルも他のトップメーカー等の自動車を模造したものだと思わせる外観のものばかりである。

兎に角、欧州で拠点を構えようとする中国の戦略の一つにバルト3国が選ばれたということなんだろう。道路事情が悪いってよく指摘されるバルト3国で安全性が本当に高い水準で保たれるかは、きっと今後の事故率などではっきりする。

それを見てから長城汽車の評価も明確にされるに違いない!


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