まだまだ収まらない新型インフルエンザ。本番は今冬からという声が強く、空気が渇き気味のエストニアではこの夏も収まっていないようだ。
WHOが発表した試算では、もしエストニアが国民全員にワクチンを打つとしたら少なくとも4億クローン(約34億8000万円)はかかるとエストニアに報告したらしい。
同時に最低でも国民の20%はワクチンの注射を済ませておく必要があると指摘している。
20%を人口で試算すると、実に26万人に注射が必要となる。
この指摘に社会問題省では、もし注射を施すなら、妊婦や医療関係者、慢性患者といった危険グループとされる人達を優先するとして、それでも5000万クローン(約4億3500万円)が必要だと二の足を踏んでいる。
確かに巨額な費用がかかるが、大量の感染者が出たイギリスでは、世界初となる全員に無料注射を施すことを発表している。
例えかなりの出費となったとしても生命に関わる問題となれば別という思想の下、今回の決断に至ったらしい。
当然、予算の問題もあるだろうが、何が大事で何が二の次なのかの優先順位も先進国と発展途上国ではかなりの違いが出てくるのだろう。
因みに今回の新型インフルエンザ、日本では、当初65歳以上の人であれば、抗体をもっており、感染しないといった声があったが、最新の調査の結果、それは80歳以上ということが分かっている。
いくら高年齢化の進む先進国でもほぼ寿命のような年齢な訳で、これでは結局全員に注射をせざる得ない訳だ!