失業保険の支払額がここ最近、6倍にも急増している。
今年上半期の失業保険金の支払い総額は既に4億9400万クローン(約42億4840万円)に上っており、積み上げてきた基金が急激に流出し始めている。
この6月だけを見ても、支払い総額は1億2400万クローン(約約10億6640万円)に上っていて、この金額は昨年の半年間に給付した総額に等しい規模に達している。昨年の上半期からすると、実に支払
額は6倍増だという。
ついちょっと前であるこの1月の支払額は4100万クローン(約3億5260万円)に過ぎなかったし、その後、毎月のように支払い額が増加し、半年で3倍にもなってしまった。
この6月に失業保険の受け取たのは2万6837人で、同時に失業保険の申請をしている人はその3倍近い約7万人の上っている。
失業保険の受給平均は月4734クローン(4万円強)だが、昨年1年間の支払い総額が12億2800万クローン(約105億6000万円)だったことから試算しても、今年はいったいいくらの支払いが余儀なくされてしまうのだろうか。
因みにまだまだ景気が良かった07年度では、支払額はたったの9000万クローン(約7億7400万円)に過ぎなかった。
このペースで支払い請求されたら、あっという間に同基金も資金が枯渇しかねず、システムの崩壊も懸念されている。