次の選挙で主要なトピックになっているのが高等教育の無料化を維持すべきか否かだという。高等教育の無料化は丁度今、日本でもかなり議論がなされているところでもある。
エストニアの政党のほぼ全てが基本的には高等教育の無料化維持には賛成だという。6政党中、5つの政党が賛成という立場で、改革党だけが世の中にタダなんてものは存在しないという意見。
中央党では、大学は学生に学費を請求すべきではないとう立場で、教育が国を支えるという理念の下、無料化維持を唱えている。
反対を唱えている改革党は、あくまでも教育の質が問題であって、無料で大学で学べるのであれば、質はどうでもいいとは到底考えらず、質の高い教育を学ぶ為にはそれ相当の負担を学生に求めるのは当然であるという意見である。
一体、高等教育は無料化の方がいいのか?それとも質向上を求めて有料化がいいのか?どちらなんでしょうか?!
大学の質について興味深いニュースですが、大学生の3分の1が退学しているのが現状だそうです。タルトュ大学とタリン工科大学では、生徒の3人に1人が卒業を前に退学していくというデータがあります。
タルトュ大学では2007年度に入学した学士課程の生徒の実に32%が2010年に卒業できませんでした。同様に2006年度入学組も33%が学位を取れず、大学から去っています。
退学率は、タリン工科大学では平均して30%という水準にあるそうで、また、学部によってもかなりの差があるといいます。科学系の学部では35%、経済および社会を専攻とした学部では平均20%の退学率です。
タリン大学については、データが揃っていないそうです!