どこの国でもやはり低所得層世帯からはなかなか大学出は現れ辛いようだ。
エストニアでも低所得世帯から大学へ進学するものはかなり少なく、教育を受ける機会が平等なのかが議論されている。
エストニア学生組織組合では、エストニアでは実際の所大学進学機会は平等ではないと示唆しており、貧困層とされる人口が19.5%を占めるエストニアだが、貧困層から実際に大学に進学できているのは5%に過ぎないという。
国内の大学は、タリン、タルトュといった大都市圏にしかなく、低所得層が多数を占める地方から大学へ進学するには金銭面だけではなく物理的にもかなりの問題があると見られ、平等に受けられる高等教育という名目からは大きな乖離があると指摘されている。
また、大学生の実に66%がアルバイトをしており、この水準は欧州一高いといい、51%の学生に至ってはアルバイトではなくフルタイムで働いているという。
こういった大学生生活を強いられている学生の多くが学費と生活費を稼ぐため長時間仕事をし、本来の仕事である勉強に向けられる時間はとても短く、学生の勉強時間は週平均25時間しか満たないという。