バルト3国にも赤ちゃんポストが存在する。因みに日本では熊本市の慈恵病院が07年5月10日に始めた『こうのとりのゆりかご』というのが有名だ。Wikipediaを読むと日本初ではないようだが、今も運営を続けているという点で熊本県のものが一番インパクトとがあるだろう。
因みにこの赤ちゃんポストでは今所長を公募中らしい!
話をバルト3国に戻すと、最も最近では12月20日生まれの男の子の赤ちゃんが23日にラトビアの児童医療大学病院に設けられた『Baby Box』に残されていた。
置き去りにされていた赤ちゃんは新品の衣装が着せられており、数枚のオムツの他、ミルク、そして体重、血液型、注射履歴などが書かれたメモも置いてあったという。
ところで、この赤ちゃんポストだが、ラトビアでは今年の9月8日に同大学病院に設置されたばかりである。
ラトビアで今年赤ちゃんポストが設置された背景は、実はこの数年、景気悪化に伴い捨て子とされる赤ん坊が後を絶たず、赤ちゃんはゴミ箱やゴミ処理場などに放置され、多くが死んでいたという。
ラトビア同様に実はリトアニアでも赤ちゃんポスト『Window Of Life』が設置されている。こちらは正につい最近のことで先月首都ヴィルニスに設置され、こちらもこの12月18日に1人目の赤子がポストに捨てられていた。
ヴィルニスで捨て子とされた赤ちゃんは生後2ヶ月の女の子であった。
因みにリトアニアでは一度子供を捨てたとしても3ヶ月以内であれば再度自分の子供として育てることが出来る。同様に理由を問わず、赤ちゃんポストに子供を置いていったとしても親は何の罪も問われることはないという。
ヴィルニスの赤ちゃんポストは09年11月24日に設置されたばかりだが、その後、クライペダでも11月27日に同様の施設を設置している。
Wikipediaにはバルト3国の赤ちゃんポストに関する記載が見つからなかったが、世界には欧州を中心に赤ちゃんポストを設置している国が多いようだ。
本来ならこういった施設は必要のないものかもしれないが、景気悪化で食べていくことが難しくなり、仕方がなく子供を手放す親もきっといるだろう。
少なくとも折角この世に命を受けて生まれてきた子供には生きるすべが残されたことに安堵の思いだ!