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07年1月1日からブルガリア、ルーマニアがEU加盟を果たすことが決まり、巨大化する欧州・中東欧に続き、巨大市場として台頭しつつあるロシア、GDP成長率が10%を上回るバルト3国、国営企業の民営化を急ぐCIS諸国といった地域の経済状況などの情報を配信しています。

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ラトビアはやっぱり破綻もあり得るのか?!

カテゴリー: - 編集部

75億ユーロの支援を得ているラトビアがそれでも足らず更に最大10億ユーロが必要になるとValdis Dombrovskisラトビア新大統領が述べている。

同大統領は、最大で10億ユーロを欧州かEU加盟国から借り入れる必要が高まっているとし、この金融危機を乗り切る為にはこれまでの75億ユーロの金融支援では不足すると懸念を示している。

メディアでも報道されたように市場参加者の中では最悪この夏までに国家破綻もありえると更に懸念が広がっている。

ラトビアは、これまでに欧州委員会から31億ユーロ、国際通貨基金から17億ユーロ、北欧諸国から18億ユーロなどの支援が確約されている。

ただし、この危機は予想を超えると見られ、ラトビア政府は更なる支援が必要だとの予測を立てるが、国際通貨基金からはこれ以上の支援は期待できないと見ていることからEU加盟諸国からの支援を模索することになる。

今、ラトビアでは金融支援を全額得る為に財政削減に着手しており、2011年までに財政赤字をGDPの3%未満に留めることに成功することと2012年にユーロを導入させる音を国家目標に定めている。

計画通り支援を得られるかは現状ではかなり懸念される。

というのもこの金融収縮で経済が大幅に縮小しており、今年だけを見ても経済規模は12%も縮小すると試算されている。

ありとあらゆるもの全てを削減対象とする政府の対応に市民からも公共サービスの低下に不満が今広がりつつある。


25万人が住宅ローン負担で生活が四苦八苦なんだと!(エストニア)

カテゴリー: - 編集部

エストニアでは不動産ブーム中、高騰した不動産の購入で購入したときに組んだ住宅ローン額が今では不動産の暴落で住宅価値がその住宅ローンを下回ってしまうという減少があちこちで見られるようになっている。

そして、何とその人数が25万人近いと地元紙ポスティメスが紹介していた。

ただでさえ給料の昇給が全く期待できない中、というか雇用自体がやばいかも?銀行は融資が焦げ付かないように更に担保を入れさせて融資額を保障させようとする動きが活発になっており、それほどの資産を持っていない世帯は、最悪、すべてを失いかけないと嘆きの声が街中で聞かれるようになってきた。

住宅ブームの時は、銀行は頭金として10%の支払いを求めただけというケースもあり、確かにそれでは明らかに不足し過ぎと更なる担保を求めるに至っている。

一部では更に全く頭金を入れないで不動産を買ったものまでいるので、銀行としては焦げ付き回避に必死になるのもしょうがないと言えば致し方ないかも?!

07年の春、不動産バブルが弾ける寸前に50平米のマンションは130万クローン(約1040万円)で売買されたが、今ではそれが79万クローン(約632万円)程度しか価値がないとされている。

頭金を10%入れていたとして足し算、引き算すると、今この物件が例え売れたとしても38万クローン(約304万円)の銀行ローンだけが残ることになる。

アメリカの様に自宅を手放せばローン債務は帳消しとはならないシステム下では、平均給与が1万クローン(約8万円)とか1万5000クローン(約12万円)とかいったエストニアでは、いったい何年かければこの借金を返済できるというんだろう?!


タリン近郊のサマーハウスが240万円ぽっち!(エストニア)

カテゴリー: - 編集部

エストニアには自分のお家以外にも郊外にサマーハウスとして夏の休暇期間だけを過ごすサマーハウスを所有する人が相当数いる。

この傾向は北欧や旧共産圏で多く見られることなんだが、不動産ブームの時はこういった物件にも1000万円を越える値札が付いていた。

それが今ではサマーハウスの値段も暴落中で、最近では何とタリン近郊の物件でも20万クローン(約160万円)から30万クローン(約240万円)で手に入るものまで市場に出ているという。

一般的にサマーハウスというと、普通の住宅と比べると内装や備品が超質素というのが一般的なので、電気ガス、水道なんてないというのが普通だと考えていい。

だから、市中の住宅価格と比べると馬鹿安というのは当然のこと。

そして一般住宅が全く売れない今、当然の如く、サマーハウスなんてまったく買い手は現れない。

多少、サマーハウスが売れることもあるが、そういった物件は設備や建物そのものが一般住宅と遜色なく、普通に住める状態のものであったりする。

超馬鹿安で売られている最近のサマーハウスは、大抵、家計が苦しい家庭が資産を切り売りし資金調達するといった目的での売却が過半数だという。

不動産大手の1Partnerの話だと、タリンから20〜30キロ圏内の良質なサマーハウスは、バブル時代、100万クローン(約800万円)したものが今では半額の50万クローン(約400万円)から70万クローン(約560万円)で手に入れることができるんだと!

夏だけ涼しいエストニアにロングステイしに、こういった質素なサマーハウスを買って過ごしてみてもいいかもしれないね?!

自分で土地を買って建てるよりずっとお安く効率的だと思うしね!!!


雇用情勢の悪化〜バルト3国〜

カテゴリー: - 編集部

失業率の悪化が止まらない! :cry:

景気後退の波はアメリカ、アジア、欧州と何処に行っても同じで金融危機発生のアメリカでも失業率は8%を超えている。

エストニアの失業率は今7.4%だ。

毎日のように失業者がハローワークに職を求めに殺到しているといい、実際に失業者は4万8774人と日増しにその数が増えている。

関係省庁によると、失業者数は、来週早々にも5万人を超え、どこまで今後悪化するのかを予測するのも難しいと見ている。

最近の兆候では、1週間に3000人近い失業者が失業登録を行っている。

実際に先週には3019人が失業登録を行った。

見通しは暗く、今後、当分はこの流れが続くのだろう。

失業率の悪化はエストニアに限った話ではなく、隣国ラトビアでは更に酷い。

ラトビアの就労局によると、失業者数は急増しており、2月末の失業率は9.5%に達したという。

3月中にも10%台に達すると見られ、同時に失業者数は10万人を超えてしまった。

2月の失業者数は1万3295人増え、月初の9万436人から10万3731人にまで増加している。

本当に近い将来、バルト3国はどこも失業率10%時代が到来してしまうのだろうか?

欧州の中でも最も雇用情勢が安定していると見られてきたこの地域も一気に状況が反転するということなのかもしれない。 :-(


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