コペンハーゲン中央駅 - ホーム
メールマガジン
07年1月1日からブルガリア、ルーマニアがEU加盟を果たすことが決まり、巨大化する欧州・中東欧に続き、巨大市場として台頭しつつあるロシア、GDP成長率が10%を上回るバルト3国、国営企業の民営化を急ぐCIS諸国といった地域の経済状況などの情報を配信しています。

メールアドレス:

→詳しくはこちら


i-modeにて最新経済ニュースをいつでもご覧いただけます。

広告掲載について

政治家は皆、お金持ち?!(リトアニア)

カテゴリー: - 編集部

世界中、政治を志す人達は皆懐がどれ位温かいかに左右されるのだろうか?

リトアニアで先週、国会議員の資産公開があった。

中央選挙委員会に提出された資料に基いて公開された所得や資産などを踏まえると、選挙で勝ち抜いた約30人の国会議員がお金持ちであった! :-)

ただ、選挙前に議員だった議員さん達では43人がお金持ちとされ、2008年から2012年まで任期とする新国会議員は資産額自体は若干減少したとも言える。

とは言っても、資産公開された資産額には家族分は含まれておらず、資産を家族名義にしている議員に関しては、その資産額は実際には膨大のものになるだろう。 :-x

中央選挙委員会資料では、議員で一番の大富豪となったのは、労働党の代表を務めるViktor Uspaskich氏で、不動産、証券、貴金属、現金預金など合計で4787万リタス(約17億2300万円)であった。

第2位には、元社会民主党党員で自由中央組合内閣部会に参加したValdemaras Valkiunas議員で、資産総額は3435万リタス(約11億8000万円)。

今回の選挙で初の当選となった議員で、且つ富豪とされたのは内閣広報を勤めるArunas Valinskas議員で、資産額は不動産、現金などで300万リタス(約1億800万円)であった。そして、同時に当選したValinskas議員の伴侶でもあるInga Valinskiene議員も290万リタス(約1億440万円)の資産を開示している。

因みに夫婦で116万リタス(約4176万円)の借入があるそうだ!

自由党員Kestutis Glaveckas議員は165万リタス(約5940万円)、伴侶の保守党員Ruta Rutkelyte議員も970万リタス(約3億4920万円)を申告している。

一方で国家復権党(National Resurrection Party)のSaulius Stoma議員となると、資産はたったの1307リタス(約4万7000円)しかなく、財産は借金も含めて全く何も持っていないという。

同じ様に労働党のVytautas Gapsys議員も不動産は所有しておらず、現金2万リタス(約72万円)と6000リタス(約21万6000円)の借金があるだけだとのこと。

今回発表された資産公開も実際どこまで真実を照らしたものなのかは定かではないが、資産が17億円もある議員と資産総額が5万円も持っていない議員が同じ国会議員かと思うと、とても不思議でならない。

因みに過去を振り返ると、2004年にお金持ちであったのは28議員、2000年では13議員、そして1999年にまで遡るとたったの2議員しかいなかった。

やはり、時代は大きく変わったようだ! :hammer:


ラトビアに言論の自由はあるのか?

カテゴリー: - 編集部

ラトビア政府が強権を振るっている。ラトビア国内で通貨ラッツの切下げを唱えただけで逮捕されるという事件が頻発している。

政府の意向を受けてラトビア警察では政府の公式発表に反する内容を唱えただけで経済アナリストを逮捕し始めた! :-o

ラトビア公安は、ラトビアの経済分析を業務とする銀行員等に事情聴取を取っており、場合によっては、国家反逆罪で逮捕することも視野に入れている。

これまでに同公安に逮捕されているのは経済アナリストのDmitsi Smirnov氏と歌手Valter Fridenbergs氏で、今後は更に増えるという。

ラトビア警察はインターネットに書き込まれたあらゆるラッツ切下げ観測に関する内容をチェックしており、内部に通じたものしか知り得ない内容を書き込んだものがいるとして銀行員の総調査に着手している。

流石にここまでやるとは誰も思いもしなかったと思うが、政府の公式発表に反する言葉を公の場で発言するだけで逮捕されてしまうとなると、報道の自由を超え、言論の自由がラトビアには存在しないのではと考えておかしくない。

これまでに逮捕されているVentspils Universityで教壇に立っていた大学教授兼経済アナリストのDmitsi Smirnov氏は授業でラトビアの金融システムについて言及し、自身の見立てと予測を述べたという。

同教授は授業の中で、『もしアドバイスできるとすれば、お金は銀行には預けず、またラッツでの貯金も勧めない。この状況は危険だとして、米ドルに両替して備えておくべきだ』とし、『何年もかけて築き上げたユーロ通貨も1ヶ月で脆くも崩れ去る。ユーロは人工的に作り上げられた通貨でしかない。』と言及し、『これは実際はアメリカは欧州を狙っており、真のアメリカの狙いは弱い欧州を作り出し、強いドルで勢力を拡大することだ』と自身の意見を述べたという。

そしてこれがラッツ切下げ危機説の流布としてラトビア警察に逮捕されている。 :-(

そしてSmirnov教授と同様に逮捕されているValter Fridenbergs氏は、ライブ中に銀行から預金を早々に引き出すことを観客に強く勧めたとして公安に逮捕されてしまった。

同氏11月9日にJelgavaで『Putnu balle』というコンサートを開いていた。

バンドマネジャーは、同コンサートの中でバンドメンバーが預金の引出しやラッツの切下げ観測などを語ったことはないと公安が言う逮捕理由に異を唱えている。

Fridenbergs氏もコンサート中に冗談をいうことはしばしばあるが、コンサートが終わり観客がATMに走ったことがそのまま逮捕理由になるとは考えられないと公安による不法逮捕であると述べている。

一体どこまでが逮捕されない許容範囲なのか、またラトビアでは自身の意見を公の場で語ることに自由はないのか、政府と意向が違うことを唱えるだけで逮捕されることに問題はないのか、今、経済危機が懸念されるだけではなく、今件は言論や人権の問題にも波及しかねないと深く危惧してしまう。 :oops:


国家破綻の危機でIMFから緊急融資か?!

カテゴリー: - 編集部

今週は週刊バルトジャーナルの発刊がないのでこちらのブログコーナーに特集的記事を載せてみます。 :-)

今週に入ってラトビアではIMFからの融資を模索しているとの噂が伝えられています。

実際、Atis Slakteris財務相は早々にIMFとの間で経済安定に向けて融資の可能性について協議に入ったと11月20に発表している。

Ivars Godmanis首相は一体幾らの援助をラトビアが必要となるのかは分らないとしながらも、金額についてはこの協議の結果次第だと述べている。

これまでに欧州圏ではアイスランド、ハンガリー、ウクライナ、セルビアがIMFと欧州委員会に援助を求めている。

ラトビアとしては、まだ融資の段階にはないという姿勢を貫いてはいるが、実際に融資の必要が出来た場合、どういった形でIMFや欧州委員会から融資を得られるのかの調査に着手したという段階だ。

もし融資を申請した場合は、メリットは借入コストが低いことと融資期間が他のどの融資と比較しても長期に借りられることになる点だ。

ただし、受けた融資はその使途に制限があり、その点を無視することは出来ない。

IMF、世界銀行、欧州委員会それぞれ加盟諸国に融資を行うことは可能だが、それには大抵条件が付与されていて、政府支出の制限や構造改革、経済の競争力強化などの厳しい条件を受け入れなければならない。

今の所、実際に融資を申し込む場合、一体幾ら借りられるかは定かではないが、借入額を試算するには3〜4週間は必要だという。

とは言いながらも、概算では少なくとも5億ユーロは借り入れる必要があるというのが大方の見方となっている。

Valdis Dombrovskis前財務相の話では、5億ユーロあれば、何とかこの金融危機を乗り越えられるのではという。

これまでに既にIMFとの協議のテーブルについているラトビアとしては、他の諸国が協議のテーブルに付いた後、ほぼ全てで融資の話が具体化していることからみても、援助を求めることは明らかだと見ていいだろう。

ただ、今でもラトビア中央銀行からはこの収支バランス下であれば国際機関に何ら融資を求める必要はないと財務省に伝えている。

そしてこの『ラトビア、IMFに融資要請か?』の報を受けてエストニアでももしかしたらラトビアに引っ張られるように融資を必要となるかもといった報道がなされている。

Even Veiko Tali財務省秘書官がもしこのまま金融危機が継続していくのであれば、エストニアとしてもラトビア同様に国際機関から融資を求めることを模索する可能性はあるという言葉を残している。

エストニアとしては、財政収支もラトビアとは違って安定しており、今直ぐどうのこうといった状況にはない。

がしかし、だからといって今後も何の問題もないとは言いがたいというのが同秘書官の言葉だ!

もしかしたら最悪、IMFや世銀、欧州中央銀行などから融資を求めることもあるというのが同秘書官の言葉の裏返しなのかもしれない。

ところで、このIMFに融資申請かという報道で、通貨ラッツも最悪、切下げも有り得るのではとの声が次第に広がりを見せている。

Kauppalehtiによると、通貨の切下げはクリスマス前か今後1〜2ヶ月以内に2割から3割の切下げ幅で有り得ると議論されているという。

ラッツの置かれている状況は、エストニア・クローンやリトアニア・リタスよりも悪く、議論の主題に置かれても仕方ない状況だ!

ただし、だからといって直ぐにでも切下げはあるのかというと今のこの状況ではその判断は難しいだろう。

実際、危惧はしてもバルト3国、もちろんラトビアの金融市場を牛耳っているのは北欧の金融機関で、彼等が巨大な損失計上を行うことを決めない限り、当分はこのままの状況が続くのではないだろうか。

ラトビア中央銀行は先週1億8980万ラッツ(約319億円)の為替介入を行っており、06年以来では最高額の介入を行っている。

ラトビアの準備金は43億ユーロ(約5120億円)あるので当分はなんとかやっていけるだろう。

ただ、いつまでもこの準備金が続くわけでもないのでそれを前に今回IMFとの協議の場を持ったというのが本心だろう。

因みにラッツの通貨切下げ論を大学の講義で議論した大学教授がラトビア公安に逮捕されている。 :-o

通貨切下げの噂を広げたという罪状なんだそうだ。 :cry:

同教授は、実際、そういったつもりは全くなく、ただ講義の議題にしただけだと無罪を主張している。正直、行き過ぎた取締りだと思うのだが、言論の自由がラトビアでは低いと解釈すべきことなのだろうか?! :-(


サッカーチームも経営危機?!

カテゴリー: - 編集部

エストニア、ラトビアでサッカーチームが破綻の危機に直面中だ!

タリンを本拠とするTVMK Tallinnでさえ財政危機直面していて下手をするとエストニアから国内最強のクラブチームの一つが姿を消してしまうかもしれない。

TVMK Tallinnは国内リーグのビッグ4と呼ばれる最強クラブの一角だ!

因みにビッグ4とは、TVMK Tallinnの他にFC Flora、FC Levadia Tallinn、JK Trans Narvaを指す。

TVMK Tallinnは05年度にはエストニアカップを制していてこれまでに3度、同カップを制した強豪だ。

TVMK Tallinnのスポンサーは家具メーカーのTallinn Plywoodで国内最古のチームの一つである。

1951年にチームは設立され、国内リーグMeistriliigaで12度もトップ3に入る好成績を残している。

国内リーグの2強はというと、FC FloraとFC Levadia Tallinnで、それぞれリーグを7度と6度制している。最近は首都に本拠を置くFC Levadia Tallinnが最も強い。

TVMK Tallinnは、このまま行くと今期限りで破綻/解散せざる得ない状況にあり、もし同チームが破綻すれば、破綻は他のチームにさえ連鎖するかもと言われている。

実際どのチームも財政状況は芳しくなく、何とか上手くやっているのは2強のFC FloraとFC Levadia Tallinnぐらいだという。

確かにスポンサー企業自体の経営が上手く行っていないこの経済環境では、しょうがないのかもしれない。

でも強豪チームが消えていくのは昔日本でもあった横浜マリノスの破綻劇を思い出す。

国内で最強を誇ったチームが消えていく。本当に寂しい。。。

景気後退は、もう既にこういったところにまで影を落としているのだ。 :cry:


麻薬の氾濫

カテゴリー: - 編集部

今、エストニアではアンフェタミン(amphetamine)という麻薬が流行っている。

最近は日本のメディアでも大麻が大学や高校で売買されたり、図書館で吸引されたりと、如何に麻薬が広く全国に拡がってしまっているかが懸念されている。

エストニアで流行るアンフェタミンは強い覚醒剤にあたり、中毒になりやすいという。

昨年エストニアでは1年間に56.27キロのアンフェタミンと4万5223錠のエクスタシーが押収されているとエストニア健康開発機構が公表している。

押収量自体は、06年度との比較ではアンフェタミンは37%も増えており、07年度の特徴は、これまで押収麻薬の過半数がアンフェタミンやエクスタシーだったにも関らず、フェンタニル(fentanyl)と3メチル・フェンタニル(3-methyl fentanyl)を混ぜた麻薬が1.1キロも押収されたということらしい。

同様にヘロインも急速に増加中で、少し前には流通していなかったものがここに来て再上陸しているらしい。押収量も昨年5.67キロに達したという。

こういった麻薬類が街頭で売買されているのはIda-Viru地区が多く、首都のタリンではまだ確認されてはいないそうだ。

首都圏にあたるハルユ地区では、アンフェタミンやフェンタニルが人気で、Kohtla-Järveなどでは違法製造された液体系ドラッグが街頭で売られている。

そしてエストニア全体としてはIda-Viru地区が最も麻薬に汚染されているとのこと。

麻薬の氾濫はギャングの収益源となっており、この所ギャングが勢力を拡大していることからも麻薬の氾濫が社会の最大の懸念材料になりつつある。 :cry:


老後は健康に限るよね!

カテゴリー: - 編集部

エストニア人の健康状況はなぜか欧州の中でも極めて短い期間しか健康ではないそうだ。

この傾向は男女とも同じで、エストニア人、ラトビア人、フィンランド人は50歳を過ぎると、健康状態が悪化して、健康なシニア時間を過ごす人が少ないという。

50歳を超えても健康な生活を営んでいるのはイギリス、スウェーデン、スペイン、デンマーク、フランスなどで、これらの国は20年近く50歳を過ぎても楽しい老後を過ごしている。これらの国の男性の寿命はほぼ80歳となっている。

この調査を行ったのはイギリスのレイセスター大学で、エストニア人男性は50を過ぎると9年程しか健康でいられないという。

因みに寿命はというと、72.4歳で、つまり、59歳を境に、13.4年間は健康に問題を抱えている人が多いということになる。

ラトビアも同じく寿命は71.3歳で、50を過ぎると11年間健康に生活し、残り10年間を健康に問題があるという。

西欧のはずのフィンランドは、寿命は78.5歳と長い一方、50歳を過ぎると12.9年、つまり約13年ほどは健康で、その後15年強何からの健康問題を抱えているらしい。

これはすべて男性の話!

女性はというと、

寿命に違いもあるように、健康でいられる時間にも違いがあるようだ!

寿命だけを見るとフランス、スペインは85歳を超える一方で、50歳以降の健康年数はというと、デンマーク(寿命81.9歳)が24.1年と最も長い。

エストニア女性はどうかというと、寿命が80.5歳に対し、健康年数は10.4年とこちらは欧州でも最も短い。

ラトビアも寿命79.3歳に対し、健康年数12.7年とエストニアよりも2年長いが、西欧の20年レベルと比べるとほぼ同じ寿命にも関らず、半分の期間位しか健康でいられない。

この調査では、なぜこういった結果になっているのかの説明はないが、なかなかエストニアでは健康な老後は過ごせないということなんだろうか?! :-(


7 queries. 0.150 sec.
Powered by WordPress Module based on WordPress ME & WordPress


Copyright (c) 2004 CPGBalticsOU All rights reserved.
本ホームページの全部または一部を 無断で複写複製(コピー)することは、 著作権法上での例外を除き、禁じられています。