就職先として外資系企業が大人気,アジア系は苦戦(ロシア)

投稿日時 2005-8-3 0:00:00 | トピック: Russia

現在、先進諸国の大企業の殆どがロシアにオフィスを構えている。モスクワだけをとっても約5000社が進出を果たしており、多くの外資系企業では、生産拠点もロシアへ移転させている。

最近、ロシアでは、多くの国民が給与の高い外資系へ就職先を求めるようになって来ているが、外資系人気には給与問題だけが外資人気の本質ではない様だ。

アメリカの人材会社Staffwellの調査によると、外資系人気の大半は倫理観へのこだわりによるものが大きいことが明らかになっている。というのも、ロシアの大半の企業では、スタッフの採用は関係者や親近者などを優先することが多く、就労機会が極めて閉ざされているという。

しかしながら、こういった外資系人気の背景がある中にも、日系企業、インド系企業、ベトナム系企業などのアジア系はその例外になっている。事業スタイルや経営スタイルが西欧と異なるアジア系企業では、昇進や昇給機会は極端に低く、将来を期待できないということが不人気の中心だ。

ただし、ロシア系企業に働くよりは、外資系という流れから、アジア系でも就職機会を求める市民が大半となっている。


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