ユガンスクネフチェガス,元親会社のユコスを提訴(ロシア)
投稿日時 2005-3-23 0:31:31 | トピック: Russia
| 国営のロスネフチ(Rosneft)傘下に入ったユガンスクネフチェガス(Yuganskneftegaz)が元の親会社であるユコスに対して破産を求める申請を行う準備があることが22日明らかになった。
ユガンスク社がモスクワ仲裁裁判所に対して近い将来提訴も辞さない姿勢を示していることを理由にユコス副社長のAlexander Temerko氏が辞任を表明している。
ユコスがロシア裁判所から破産の烙印が押された場合、既存のユコス資産はより容易に売却の処理がし易くなる。ユコスは昨年末にロシア当局から追徴課税280億ドルの支払い分の代わりとして強制的にユガンスク社を売却させられていた。後日ロスネフチが当初ユガンスク社を落札していた幽霊会社を買収することで、ユガンスク社を実質的に傘下におくことに成功していた。
皮肉にも、ユガンスク社はユコスが昨年末に米ヒューストンの破産裁判所に対して取った手法と同じ手法でユコス社に対して提訴することで、ユガンスク資産の売却を防ぐ手段を講ずることになる。
ロスネフチは月初にユガンスクを通して、モスクワ裁判所に損害賠償とユガンスク社の資産を勝手に持ち出した事へ110億ドルの損害賠償を求めて提訴していた。
Temerko副社長によると、その他にもユコス傘下のサマラネフチェガス(Samaraneftegaz)とトムスクネフチ(Tomskneft)の2社が親会社のユコスに対して115億ドルの損害賠償請求を求めて提訴する可能性が出ており、ユコスは外部だけでなく、身内からも訴訟を受ける羽目に陥っている。
サマラネフチェガスとトムスクネフチの2社でロシアの石油生産の8%を占めている。
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