Moody’s、バルト3国の不良資産で北欧金融に大きな危惧(リトアニア)

投稿日時 2009-9-10 2:01:00 | トピック: Baltic State

ELTAによると、格付け会社米Moody'sがスウェーデンとノルウェーの銀行数行の格付けを引き下げたという。

引き下げの理由を同社はバルト3国における資産の不良化が拡大する懸念と輸出に偏った経済という構造自体に今後大きな懸念があると説明する。

格付けが引き下げられたのは、スウェーデンのNordea Bank、Handelsbanken、Swedbank、そしてノルウェーのDnB NORとなっている。

バルト3国への進出具合が最も大きいSwedbankでは、先月資本増強に21億ドル(約1944億6000万円)の増資を行い、不良債権に引当金を積むことを明らかにしている。

競合のSEBもバルト3国での融資残高は大きいが親会社の資金力もあり、当分は経営に問題ないと見られている。

金融システムが崩壊するのではと一時期懸念されたスウェーデンの金融当局は、今後3年間でバルト3国における国内銀行の損失額が例え210億ドル(約1兆9446億円)に達したとしても国内の金融システムは安泰だとこの6月に表明している。


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