ユコス,細る顧客先(ロシア)
投稿日時 2005-2-21 3:05:59 | トピック: Russia
| ロシア最大といわれた石油会社ユコスの石油輸出が急速に細っている。昨年12月に主要生産子会社であったユガンスクネフチェガスを強制売却を強いられたことによりユコスの石油生産のその殆どをなくすことになった。
ユガンスク社では、昨年日産100万バーレルを生産しており、ロシアの石油生産の11%を占めていた。税務当局からの追徴課税270億ドル強の課税請求により、ユコスの銀行口座は凍結され、輸送費やサービス費すら払うことが出来なくなるほど苦しめられている。
現在、ユコスでは中国企業との間で、月産25万トンの石油を鉄道輸送する契約を締結しているが、その輸送コストが徐々に嵩み始めていることに懸念され始めている。
一方、ユコスの欧州での顧客先には、ルクオイルやTNK-BPが顧客を引き継いだことで、石油の供給面に関しては継続されることが確定している。
また、売却が噂されるユコスの石油子会社トムスクネフト(Tomskneft)とサマラネフチェガス(Samaraneftegaz)は、現在ユコスの85%の石油生産能力にあたる日産60万バーレルを生産しており、当局からユガンスク同様に強制売却を強いられた時点で、実質的に事業を閉鎖せざる得なくなる。
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