北ヨーロッパパイプライン計画,2010年まで棚上げ(ロシア)
投稿日時 2005-2-16 2:00:00 | トピック: Russia
| ロシアの天然ガス事業をほぼ独占するガスプロムは15日、57億ドルを投じて建設を予定していた北ヨーロッパパイプライン計画を当初計画から3年ほど延期させることを発表した。
北ヨーロッパパイプライン計画は、ロシアからドイツやほか欧州へ天然ガスの供給を増強させるために練られてきた計画で、当初は07年までに完工する予定とされていた。同パイプラインでは、09年には年間190-300億㎥のガスを供給する計画であった。
ガスプロムは、現在ロシアを横断する917キロのセグメントの完工を進めており、パイプラインへガスを供給する為に南ロシアのガス田開発に全力を挙げている。
北トランスガスパイプライン(North TransGas pipeline)としても知られる同パイプラインは、ロシアからバルト海のVyborgを通り、ドイツまで結ばれる。
ドイツでは、既に輸入ガスの30%強がロシア産となっており、同パイプラインが完成した後には、ドイツ経由で欧州全域まで大量の天然ガスを供給できることになる。
また、今回のプロジェクトには、ドイツのRuhrgasが既に参画を決めているほか、ロイヤルダッチシェル、トタル、BP、Wintershall、Fortumなどが参画の興味を示している。
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