オリンピック誘致はなりふり構わず(ロシア)

投稿日時 2007-7-10 2:00:00 | トピック: Russia

2014年に冬季オリンピックを開催することになったロシアだが、開催には約46億ドルも必要とされている。

黒海のリゾート地、ソチで冬季オリンピックを開催することになったロシアだが、開催費用は2010年にバンクバーで開かれる冬季オリンピックを大幅に上回ることになる。

オリンピック計画には、民間からは45億7000万ドルが必要とされるが、ロシア政府としては、このオリンピック開催がどれほどの収益を上げられるかの試算もまだ始めていないという。

ただ、輸送会社、エネルギー会社、不動産開発業者などは間違いなく利益を享受できると見られている。

オリンピック委員会は、オリンピック開催でロシアが約束した122億ドルもの投資の内、58%余りとなる約71億ドルを国庫から賄うとの言葉に大いに驚いている。

実際のロシア政府からの投資は、昨年政府が承認したソチ市の開発資金から抽出されることになる。

最大の投資銀行である信託投資銀行(Trust Investment Bank)によると、44億ドルが輸送インフラに投下され、19億ドルが観光インフラ(ホテル、レジャー施設など)、そして18億7000万ドルがエネルギー施設への投資などになるという。

ロシアのグレフ経済相は、今回のオリンピック誘致は、お金の問題ではなく、ロシアの都市がオーストリアや韓国の都市などを破ってオリンピック開催を勝ち取ったことにあると述べている。


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