シトクマン・ガス田問題,アメリカに打撃か(ロシア)
投稿日時 2006-9-27 2:00:00 | トピック: Russia
| ロシア政府がシトクマン・ガス田(Shtokman Gas Field)から産出される天然ガスの半分を欧州へ振り向けることを計画していることで、アメリカへの輸出分が削減される見通しとなったことでシェブロンやコノコフィリップスの頭痛の種になりつつある。
プーチン大統領は先週末、ロシアは北極圏沖合いから産出される天然ガス700億立方メートルの450億立方メートルを欧州に振り向ける意向であることを示唆した。これまでは250億立方メートルを振り向けるとしてきた。
450億立方メートルは、ロシアが産出する天然ガスの30%に匹敵し、燃料需要が高まる欧州にとっては嬉しいニュースとなっている。
当初、同プロジェクトに関るガスプロムでは、産出ガスの大半をアメリカへ輸出する意向としてきた。
シトクマン・ガス田には3兆7000億立方メートルの埋蔵が認められており、氷に覆われた極海での作業にチャレンジすることになる。
同プロジェクトには、参加候補としてコノコフィリップス、シェブロン、トタル、スタトオイル、Norsk Hydroの5社が挙がっており、もしガスの輸出先が欧州となった場合、欧州企業を優遇すると見られることから、その場合は、仏トタル、ノルウェーのスタトオイル及びNorsk Hydroの参加が有力となる。
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