ニッチ系銀行,金融当局から役員の解雇を要求される(エストニア)
投稿日時 2006-9-22 2:03:00 | トピック: Baltic State
| エストニアで事業規模が最も小さくニッチビジネスに特化するTallinna Aripank(Tallinn Business Bank)がエストニア金融当局から同行の大株主であるAndrei Zhukov氏を執行役員から解任することを要求されていることが明らかになった。
Zhukov氏は実際に同行の株式40%を保有している最大の株主であるが、当局では同氏の資産には透明性に欠けていることから今後3ヶ月以内に銀行役員から解任することを求めている。
同行は、これまでにも事業パートナーがロシア人であることから何度と無くマネロンの嫌疑がかけられている。Zhukov氏は同行が新株発行を決めた時、ロシア人パートナーからの資金受託に失敗したため、同パートナーに便宜を図ることを目的に新たにNensli OÜ、Lingard OÜ、Trienta OÜの3社を設立した経緯がある。その際の資金の流れが不透明であることも今回の嫌疑に直結しているといった背景もある。
既にZhukov氏自身は、保有株の大部分をロシアのMarshall Capital Partnersへ売却することを示唆しており、自身は9%程度の株式を保有するに留めることに言及している。
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