生活費,天井なしに高騰の兆し(ロシア)
投稿日時 2006-8-25 2:00:00 | トピック: Russia
| パン代が一晩で6ルーブルも値上がりするような日々が続いている。 ペトロパブロフスク・カムチャツキー市政府(Petropavlovsk-Kamchatsky)が1992年のソ連崩壊後初となる食料引き換え券として市民や年金受給者へパンクーポンを配布をはじめた。
現在のところ高インフレを理由にペトロパブロフスク・カムチャツキー市のようなクーポンの配布を始めたところは他にはないが、全国的に砂糖からパスタ、マンション、ガソリンに到るまで全ての価格が高騰を続けている。
今のままでは給与や貯金の殆どをインフレが食い尽くしてしまうとの懸念が拡がり、例えロシアが連続8年の経済成長を続け、外国への債務を前倒しに返済を済ませたとしても、末端の市民には全くといっていいほどその恩恵にありつけないでいるこの状況が続くとすれば、市民の多くが日々貧しさを増しているのと同じ意味になってしまう。
実質可処分所得は、この7月には4.9%の減少を記録していることを統計局が発表している。一方で、昨年は同可処分所得は11.2%の増加を記録しており、同じく商品価格やサービス価格も値上がりが続いている。昨年のインフレ率は9.3%を記録した。
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