燃料供給,製油所からの供給減で大ピンチ(エストニア)

投稿日時 2006-8-3 2:01:00 | トピック: Baltic State

リトアニアの製油会社マゼイキウ・ナフタが十分な原油をロシアから調達すことに失敗していることでエストニアのエネルギー業界が頭を抱えている。

マゼイキウではDruzhba石油パイプラインとButingeを経由した石油タンカーから原油の供給を受けており、Druzhbaパイプラインの原油漏れの影響で原油の供給が滞ってしまっている。亀裂部分自体は既に修復している模様で、迅速な再供給がなされることが待たれている。

リトアニア政府としても、もし新たに供給がストップするようなことがあれば、小売価格は高騰が免れないと警戒を深めている。

マゼイキウはエストニアのガソリン市場の90%とディーゼル油市場の3割のシェアを誇っている。

エストニア最大手の石油会社Nesteでは、同社ではいつでも必要な石油/ディーゼル油などはフィンランドの製油所から入手することが出来るとしているが、現在、同社の商品は全てマゼイキウから供給に頼っている。

今件の影響で大手のStatoilもエネルギーの供給元をマゼイキウからノルウェーやデンマークなどに変更することも有り得るとしている。

今年、エストニアではガソリン価格が年初からは20%の高騰となっており、過去2年間では50%強も値上がりしている。


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