ハンサバンカ,06年度のGDP成長率予測を引上げ(ラトビア)

投稿日時 2006-7-27 2:02:00 | トピック: Baltic State

国内大手銀行の一つハンサバンカ(Hansabanka)が06年度のGDP成長率予測を10%に引き上げた。

ラトビア経済はこの第1四半期にも大きく発展し13.1%の拡大があり、今後も引き続き好調な経済成長が期待できると見られている。

ラトビア経済を押し上げている要因は国内需要の高さがあり、その他にも失業率の改善、賃金及び貸し出しの拡大などが挙げられる。ハンサバンカによると、国内需要の拡大は、今後数年は継続すると分析しており、この傾向はラトビアに留まらずバルト3国全てに当て嵌まるとしている。

しかしながらラトビアは、エストニア、リトアニアと違って輸出の拡大が低調で、年初からの5ヶ月間にエストニアの24%増、リトアニアの26%増を大きく下回る15.1%増に留まっている。

国内需要の拡大により輸入は拡大傾向にあり、貿易赤字が拡大する懸念が拡がっている。現在の貿易赤字額はGDPの14.1%を占めており、05年度の12.5%を上回る状態にある。

同行によると、今年の物価水準は6〜6.3%の上昇に留まると見られている。

バルト3国の経済成長はどの国も労働人口不足が懸念材料となっており、早急にその穴を埋める対策を講ずる必要がある。人材不足からの経済成長の停滞も近い将来懸念されかねないと多くのアナリストが警鐘を鳴らす。


バルトジャーナルにて更に多くのニュース記事をよむことができます
http://www.cpgbaltics.com

このニュース記事が掲載されているURL:
http://www.cpgbaltics.com/article.php?storyid=1155