石油大手TNK-BP,もしかすると売却か(ロシア)
投稿日時 2006-7-3 2:01:00 | トピック: Russia
| 英BPが保有する露TNK-BPの株式50%が売却されるかもしれない。
TNK-BP持ち株会社が05年度のUS GAAPに基づく決算内容を公表しないことを28日の株主総会を終えて明らかにした。
今回の決算内容の非公開は、将来的な株主の変更もありえると見られ、もしかすると大株主の英BPが全株を売却することも有り得るのではと一部で噂されている。
TNK-BPは03年度に露TNK、SIDANCO、ONAKO及びBPのロシア/ウクライナ事業とが合併して設立された企業で、50%の株式をBPが保有し、残りの半分をAlfa Group、Access Industries、Renovaの3社が共同保有している。
TNK-BPでは、西シベリア、ヴォルガおよびウラル地区、東シベリア、サハリン島などに権益を保有しており、05年度の石油生産は7500万トンを上回っている。
チュメニ地区に登記されたTNK-BP持ち株会社の下にTNK OJSC、ONAKO OJSC、SIDANCO OJSCなどがぶら下がる形となっている。
28日の株主総会では、同社は05年度決算内容を発表し、売り上げ高7030億ルーブル、総収益590億ルーブルであったことが示されている。好決算を背景に高配当を決めており、一株あたり8.06ルーブル、総額約50億ドルを配当する。
米国基準による決算内容を発表しなかったことや高配当を行ったことから、市場関係者の間では、最終的に株主の変更の可能性が高いという意見で盛り上がっている。
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