鉄鋼業界,更なる大型M&Aの大舞台へ(ロシア)
投稿日時 2006-6-2 2:02:00 | トピック: Russia
| アルセロールとセベスタルの合併報道に喚起された形で、鉄鋼業界が大きく変貌することになりそうだ。
ロシアの大富豪ローマン・アブラモビッチ氏がこの2週間の間にイギリスの鉄鋼大手コーラス(Corus)との間で議決権のない株式の取得に向けた協議を持っていることが明らかになり、先に明らかになった露Evrazの株式取得と合わせて、将来的な両社の合併が真実味を帯びてきた。
5月31日にEvraz Groupは、同社の役員全員に対してアブラモビッチ氏が保有する投資会社Millhouse Capitalとの間で株式売却協議を持ったことを正式に通知している。
世界第7位の鉄鋼メーカーCorus Groupでは、04年度に1900万トンの鉄鋼を製造しており、05年度には101億ポンド(約190億ドル)の売り上げがあった。
一方のEvraz Groupでは、05年度の鉄鋼生産高が1400万トンに達し、売り上げが65億ドルを記録した。同社の大株主にはロシア人のAlexander Abramov氏、Alexander Frolov氏、Valery Khoroshovsky氏の3人で82.31%の株式を保有しており、残りの14.3%がロンドンの証券取引所で取引されている。
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