経済ニュースBBNによると、バルト3国でシェア第2位のSEBが少なくとも160億SEK(約1856億円)の増資に取組む必要性に迫られているという。
メリルリンチの試算によると、バルト3国でのローン焦げ付きは、最大で33%にまで拡がることがあるとしており、ローンシェアの拡大を目指したSEBは財務内容の見直しに迫られるといったものとなっている。
また、SEBは破綻したアイスランドのカウプシング銀行が発行していた債券にも4300万クローン(約3億1820万円)を投資していたという。
その他にもGlitnir Bankが発行した1400万クローン(約1億360万円)分の債権も所有しており、最悪、一銭も戻ってこない可能性が危惧されている。
SEBに財務内容の懸念を感じてかは不明だが、2日間で同行が運用するファンドから2億2600万クローン(約16億7240万円)が解約されている。
アリパエブによると、引き出された資産はファンド資産の13%に達しており、何らかのインサイダー情報が流出した可能性があるとして捜査のメスが入っている。
経済ニュースBBNによると、エストニア、ラトビア、リトアニアの3カ国が国家破綻の危機に直面しているとスウェーデンの日刊紙Dagens Nyheterが伝えたという。
同紙では、バルト3国にとってこの7年間はローンに湧いた華やかな成長期だったが、その二日酔いが今正に各国経済を襲っており、いつまでその二日酔い状態が続くのかさえも想像できないとして、最後はスウェーデン人の税金で賄わされる可能性に苦痛を覚えると紹介している。
バルト3国の銀行市場は正にスウェーデンの大手銀行Swedbank、SEB、そしてNordeaが市場をほぼ独占している。
各国の中央銀行が市場にあまり介入してこなかったということもあり、本国(本社)の意向に沿って各行は巨額のお金を投下しローンバブルを起こしてしまった。
スウェーデン系の銀行が抱えるバルト3国での融資総額は3800億SEK(約4兆5220億円)に昇っている。
そしてその大半がユーロ建てで貸し出されており、今、各国通貨の見直しの機運の高まりで、万が一、通貨のデノミが行われたら大きくその焦げ付きが拡大する危惧が持たれている。
現在の各国通貨は少なくとも15%程度の過剰な価値を有しており、デノミされれば、1割から2割は資産価値が減価してしまう。
国際通貨基金も最近、バルト3国は過剰な経常赤字状態にあり、外国からの借入が多く、また不動産バブルの崩壊で国家の体力そのものにも疑問がもたれていることから最悪、破綻の危惧が擡げている。
LETAによると、格安航空のドイツのGermanwingsがリガ路線を凍結することを発表した。
同社の路線凍結は、同社だけに留まらず、easyJetやAer Lingusにも波及し、各社とも自社サイトでリガ路線を運休とすることを発表している。
easyJetでは、リガ-ベルリンを11月2日から、Aer Lingusは10月31日からリガ-ダブリンを運休させる。
この3社だけではなく、オーストリア航空もリガ-ウィーン路線の運休の可能性を示唆しており、一気に就航路線が減少する事になりかねなくなっている。
現在、その外の航空会社でリガへの就航便を有しているのは、airBaltic、SmartLynx、Lufthansa、Finnair、Ryanair、KLM、LOT、Czech Airlines、Norwegian Air Shuttle、Turkish Airlines、Aeroflot、Uzbekistan Airwaysなどである。
経済問題省も消費者保護委員会が主張するように住宅ローン利用者に対し、銀行に対して無用な為替手数料の徴収に抗議するように呼びかけている。
経済ニュースBBNによると、同省は、銀行の行為は違法行為にあたるとして、消費者が得ることが出来た利益を銀行が自行の収益として毟り取っていたこの行為は、法律に反する行為だと凶弾した。
消費者保護委員会では、昨年から何度と銀行各行に中央銀行が課す為替手数料よりも安くユーロの調達が出来ていたにも拘らず、顧客には中央銀行が課していた割高な公式レートを請求していたことを追及していた。
試算では、顧客1人に付き、1年間で100(約800円)〜200クローン(約1600円)の損失が生まれており、総額では2000万クローン(約1億6000万円)以上は銀行は儲けたという。
LETAによると、ラトビアの国内最大の独立系銀行Parex bankaが今年1-9月期に1240万ラッツ(約22億2000万円)の収益を計上したという。
9月末の同行の資産は31億4000万ラッツ(約5621億円)に昇り、融資総額も19億ラッツ(約3401億円)、預貯金総額も19億4000万ラッツ(約3472億6000万円)とバランスの取れた財務状況にある。