大手石油会社のロスネフチがユコスから取得した資産を利用した新たな戦力を競っている。
事業戦略の一環として、また、資産の有効利用として中国のCNPC(中国石油天然气集団公司)との間で保有資産のスワップを模索しているという。
ロスネフチでは、ユコスから取得した自社株9.44%の用途を初めから念頭に置いて事業計画を立てていると見られ、資産のスワップを行う場合は、最優先にCNPCがその候補になると見られている。
ロスネフチの狙いは、自社株との交換条件として、中国国内での精製施設事業及びガソリンスタンド網の展開などに強い興味を示している。
鉄鋼大手のMagnitogorsk Iron & Steel Works(MMK)がIPOを控え、国際預託証券(Global Depositary Receipt;GDR)を1枚あたり12.25ドルから15.5ドルで提供すると9日明らかにした。
ロシアの鉄鋼市場の20%強を占めるMMKでは、9日から2週間に渡り国内外でGDRのロードショウを行う。今回英国市場に上場されるGDRは受託資本の13.64%分に相当する。
これまでに同社は、ロンドン証券取引にGDRを上場させることを公表している。
白物家電市場が拡大を続けている。06年度も家電販売は好調で1年間で市場は15%拡大した150億ドル規模にまで成長した。
家電、コンピューター協会によると、ノートブック、プラズマテレビ、ビデオ機能付きカメラ、冷蔵庫、掃除機などで販売が大きく増えた一方、洗濯機はほぼ横ばい、DVDや電子オーブンで若干の販売減という結果であった。
家電市場は、04年度に80%の急拡大があり、当時104社が海外から商品輸入をしていたが、その後は05年になると企業数は82社、そして06年には50社と徐々に輸入業者が淘汰されている。
輸入業者の減少は、徐々に正規代理店が増えた一方で、不正に輸入してきた業者が製品保障の問題などに直面したこともあり営業が難しくなったことで淘汰が急速に進んだ。
ロシア最大の国営航空会社アエロフロートがイタリアのユニクレディット銀行と組んでアリタリア航空の公開競売に7億ユーロ(9億4000万ドル)で入札を入れていたことをイタリアの財務省が明らかにしている。
落札に成功すれば、アエロフロートによる初の外国航空会社の買収になり、欧州の航空産業に新たな風穴を開けることになる。
アエロフロートの入札の背景には、ただ単なるシェア拡大があるわけではなく、現在ロシアの航空会社に課されている航空機購入時の高額な課税を回避できることになる。
買収に成功した後には、アエロフロートがアリタリア航空株95%を保有し、残りの5%をユニクレディットが保有することになる。
また、アエロフロートが06年度純利益を32.3%増となる3億690万ドルに達したと3日発表した。昨年度の搭乗者数は05年度から8.9%増加した729万を記録している。
ロシア会計基準(RAS)に照らした国内石油最大手ルクオイルの純利益が16.9%減の551億2000万ルーブル(約21億ドル)に留まった。
国内最大の石油会社である同社の第4四半期の純利益はほぼ半減となる48.9%も減少し4億4000万ルーブル(1億5540万ドル)と大幅減となった。
同社では、大幅な利益減は運送コストの高騰を上げている。