旧ソ連邦国家からの石油、ナフサ、軽油製品の生産が増加している。世界からの需要に応えるべく、ロシアの石油会社各社は各種石油の精製を急いでいる。
石油価格が歴史的な高値になる中、ロシアの製油メーカーは、隣国のベラルーシやブルガリアに新規製油工場を建設し石油や各種油の生産を始めている。
昨年、ウラル産の石油は40%以上値が上がっており、旧ソ連邦からの軽油類の生産は7月、37%増となる日産48万5000バーレルであった。
ロシアの外貨準備高が年末までに記録的となる1000億ドルまで行きそうである。
中央銀行の会頭Sergei Ignatyev氏は20日、 「上昇が続く石油価格が大きく貢献しており、このままの勢いが続くと、1000億ドルの水準まで伸びるのでは」と語った。
中央銀行は、今月の13日に外貨準備高が896億ドルに達したことを報告していた。
今月のA-92石油の1リッター平均価格が13.82ルーブル(48セント)となり、米国エネルギー省が発表したアメリカの平均価格を最低でも3セント上回ったことをモスクワ燃料協会が19日明らかにした。
上昇を続ける石油価格に季節要因も絡み、石油価格が右肩上がりを続けたが、アナリストの見解は、主な価格上昇の理由は国内の石油産業が抱える構造的な問題であるとしている。
海外輸出される石油が増えた為、結果、国内石油価格を上昇させた。これに政府は、8月1日から関税を7.9ドル上げ、1トン当たり45.4ドルの関税を掛けている。
ロシア政府は為替相場とインフレを管理する為には来年もルーブルの変動制への移行は計画していないと中央銀行が明かした。
2005年の為替政策ガイドラインでは、中央銀行は、今年7%値上がりしたルーブルを8%程度までの値上がりにおさめたいとしている。インフレ率自身は、6.5〜8.5%となる見込みで、2004年の10%の予想より下がると見られている。
(8月18日)
TNK-BP社は17日、シベリアの天然ガス開発を進めるRusiaPetroleum社へ5100万ドルを貸し付ける計画であることを明らかにした。
貸付は、同社の運営と借入の借り替えように使われる見通し。
TNK-BP社はRusiaPetroleum社の63%の株式を所有している。中国国境に接する東シベリアのKovykta地域では、2兆立方メートルの天然ガスが眠っており、中国が必要とされる使用量の60年間分にも及ぶ。