北オセチア共和国でのテロに関するニュースが世界を震撼させている中、ロシア株式市場は意に介せずといったペースで株価が上昇している。
7日モスクワタイムスによると、300人もの死亡者が出た先週金曜日には、RTSインデックスは0.38%上昇し589.24ポイントとなり、7月19日以来の最高値を記録した。また同様に、MICEXは1.26%上昇し6月21日以来の高値557.59ポイントを記録している。
市場の動向は、今後も上昇傾向にあり、昨日の6日もRTSでは1.52%、MICEXでは1.01%の上昇を見せている。
金曜日の時点で、RTSの1日の取引高は480万ドルとなり、6日の月曜日には830万ドルにまで上るに至った。MICEXでの取引高に関しては、大きな影響は出ていないようだが、金曜日の時点での1日の取引高は3億400万ドルであった。
6日モスクアタイムスによると、ロシアの連邦税務局はYukos社に対して、2001年度分の追徴課税として新たに41億ドルを課した事を明らかにし、7月1日付けで通知していた金額より7億ドル増額された課税額となった。
訂正された追徴課税は、ロシア史上最大の金額となり、2000年、2001年度の累計追徴額は75億ドルとなり、司法省はYukos社の生産ユニットをいよいよ売却する準備に入ることになる。
また、追徴課税は2002年度以降分も続くとされている。
税務当局の広報によると、新規の追徴課税の締め切りは、14億ドルが未払いになっている2000年度の追徴課税34億ドルの締め切りの2日後とされている。
予定されていたロシア第3位のPulkovo航空と国営のRossia航空の合併をロシア大統領Vladimir Putinが3日承認した。
政府関連向け専門で事業を展開してきたRossia航空部門に関しては、この合併からは切り離される。合併作業等には7ヶ月が必要とされている。
合併後の新航空会社は、アエロフロートに次ぐロシア第2位の航空会社に生まれ変わる。サンクトペデルブルクをハブとするPulkovo航空は商業機46機を所有しており、Rossia航空は政府関連サービスの他に、チャーターフライト事業を展開しており41機の機材を所有している。
Pulkovo航空は昨年240万人の乗客を運び、その半分が外国へ飛び立っている。また、来年にはアメリカへ航路を新規に取得する予定でいる。 現在、ロシア国内の78都市、海外34都市に航路を持っている。
ガス大手のTambeineftegaz社は2日、アメリカ輸出向けに天然ガス液化プラントを50億ドル掛けて建設する計画であることを明らかにした。
Tambeineftegaz社は、ロシア第2位の天然ガス会社で、来年より同建設を始める計画でいる。建設には3年の期間を要する予定でおり、計画にはガスパイプラインと海湾設備、4隻のアメリカ向けタンカーが含まれている。
プラントの設計図は、Bechtelグループ、ハリバートン、Washington Group International社の3社があたり、ドラフトは10月15日までに仕上げる予定でいる。
日本の石油会社がTaishetから日本海へ抜けるパイプラインとKovyktaガスプラントから中国、韓国へ抜けるパイプラインのそれぞれに強い関心を寄せていることを明らかにされた。
現時点では、石油パイプラインは、Taishet-Kazachinskoye-Skovorodino-Khabarovsk-Perevoznaya Bayまでと、ガスパイプラインがKovyktaガスプラント地域から中国、韓国までの間が計画されている。
日本側の企業からの代表団は、8月31日に4日間予定でIrkutskへ到着している。
日本側の代表者である有本氏は、このルートで石油ガスが調達できれば、コストが50%程度引き下げられるという。