モスクワ調停裁判所は11日、ユコス社に対して、2001年分の追徴課税41億ドルの支払いが遅れていることに対し、罰金14億ドルを課した事を明らかにした。
依然、2000年度の追徴課税34億ドルの支払いに苦しむユコス社にとって、今回の罰金により合計85億ドルを超える支払いを要求されたことになる。
一部のアナリストでは、2000-2003年度の累計追徴課税額は100億ドルを上回るものと見ている。
ConocoPhillips社は、公開買い付けを行っていたLUKoil社株2.4%の買収で、買い付け価格が市場価格を下回ったことを理由に、市場からの同社株の買い付けに失敗したことを7日明らかにした。
しかしながら、同社としては、年末までにLUKoil社株を10%まで引き上げることを目標としており、時間的にまだ余裕があるとして、今後も株式の買い付けは続けるとしている。
Conoco社は、2.4%のLUKoil社株を6億2800万ドルで買い付ける予定であったが、同金額では1株あたり30.76ドルとなり、市場の売買価格31ドルを若干下回ることから、売り手が現れなかったと見られている。
Moscow Narodny Bankが6日発表した月間のGDP成長率が8月の同指数6.2%から9月には5.6%に下がり、2003年4月以来の低成長率を記録した。
MNBは、今年第3四半期の経済成長率も第2四半期の6.9%から停滞気味となる6.2%に下がる予測をしており、こちらも03年度第2四半期以来の低成長率になると見られている。
ワイヤレス インターネット アクセスがロシア全土に広がりを見せ始めている。
MediaSeti社は5日、ロシアの45地域で新たなWiFi及びWiMAX テクノロジーを開始する計画があることを明らかにした。
年末までに、世界ではWiFiを利用したホットスポットが14万箇所にまで増加すると見られているが、WiMAXテクノロジーが来年以降に紹介されるとワイヤレス ブームにより大きな拍車を与えるものと見られている。
現在のWiFiスタンダードでは、ワイヤレス範囲が90メートル四方とされており、05年度にWiMAXが紹介されると同範囲が約50キロまで広がることになる。
MediaSeti社は年末までに、モスクワ,モスクワ郊外,サンクトペデルブルグ,レニングラード地域,Nizhny Novgorod, Volgograd, Yekaterinburg, Rostov-on-Don, Perm, Samara,Novosibirskの各所でブロードバンド ラジオ アクセス ネットワークを開始する計画を立てている。
また同社は、2年以内にロシアの45地域にブロードバンドアクセスのインフラ設備を整えたいとしている。
ロシア第5位の規模を誇るMechel Steel Groupは5日、年内にアメリカで同社株10%を売却したいとしていることを明らかにした。
同社は、ニューヨーク証券取引所でIPO(Initial public offering)により2億5000万ドルを市場から調達する計画を立てている。同社の株主各者は、上場と同時に億万長者になると見られており、ユコス問題に揺れるロシアでの新たな富豪の誕生に注目が注がれる。
米国会計基準(U.S.GAAP)に準じた今年上半期中の同社の総収益は、2億5450万ドルとなり、2003年度の通年の利益1億4350万ドルの2倍近くを半年で達成している。