連邦国家統計局によると、昨年のロシアのインフレ率が11.7%となった。食料品価格は12.3%、非食料品価格では7.4%、サービス価格では17.7%とそれぞれ上昇した。
ロシア経済省が当初発表していた04年度のインフレ率予測は10%程度と見られていたが、昨年11月に11.5%に予測を見直していた。
また、12月のインフレ率は1.1%となり、毎日平均0.037%の物価上昇を記録していた。モスクワでは、12月の物価は0.9%上昇し、04年度通年では11.5%となった。同様にサンクトペデルブルグでは、12月の物価は0.8%上昇し、通年では12.7%であった。
インターファックスが10日、ロシアアナリストに聞き取り調査をした結果、2005年度のロシアのGDP成長率を5.3%から5.7%の範囲内と予測しており、インフレ率についても中央銀行が発表している8.5%を超える9.5%から12%の水準と報じた。
Senior Economic ExpertグループのYevsei Gurvich氏は、05年度のGDP成長率を6.5%、工業生産高を6.1%と予測し、インフレ率に関しては、11.7%に達すると分析している。
ユコス社(OAO Yukos)は6日、子会社のユガンスク社の競売に関し、ロシア政府および強制競売に関わった企業に対して200億ドルの損害賠償を提訴することを明らかにした。
ロシアの石油グループは先月、アメリカヒューストンの破産裁判所に強制競売を中止させることを目的に破産を申請を提出してた。同裁判所からは米国法に則り、競売の延期や入札参加および援助企業に対して違法性があることを警告していた。
ユコス社では、2月16日にヒューストンで開かれる予定の公聴会で損害賠償を提訴する予定としている。
昨年1−11月期の期間中、モルドバの対露貿易の貿易黒字が1億3480万ドルに達し、2003年度期比14.3%の増加を記録した。モルドバの対ロシアへの輸出は、11ヶ月間に16.3%増の3億2010万ドルであった。モルドバの輸出先としてのロシアのシェアは、04年度は03年度の39%から36.3%に減少した。
一方、ロシアからの輸入では、1−11月期に17.7%増の1億8530万ドルとなった。モルドバの輸入先としてのロシアのシェアは03年度の13%から11.8%へとロシア依存が若干ながら改善し始めていることが見て取れる結果となった。
しかしながら、ロシアがモルドバ製品の主要輸出先であることには変りはなく、ロシアが主にモルドバへはエネルギーの輸出に集中していることに対し、モルドバからロシアへの輸出商品には、主にワイン、コニャック、ジュース、缶詰入り果物、野菜などとなっている。
ロシア財務省は5日、ロシアが抱える外国からの借入で最も高額とされる一部について、安定化基金の資金を使い今後3−4年で返済していくことを明らかにした。
最も高額とされる借入はパリクラブからのもので、総額460億ドルとされている。05年度中には70億から100億ドル分を安定化基金から抽出するとしている。
昨年12月1日の時点で、同基金には4625億ルーブルが積み立てられている。