ロシアの投資銀行であるユナイテッドファイナンシャルグループがドイツ銀行が提案していた残りの60%の株式買収による完全子会社化の提案に拒否する姿勢を明らかにしたとベドモスチが報じた。
ドイツ銀行は2003年にユナイテッド社の40%の株式を取得し、残り60%の株式取得オプションを行使しようとしていた。
しかしながら、ユナイテッド社では、ドイツ銀行から如何なる買収提案を受けていないとしている。
アメリカ第3位の石油会社コノコフィリップ(ConocoPhillips)は24日、ロシアのルコイル(LUKoil)の持株数を20%に引き上げると共に両社が抱えるジョイントプロジェクトである極圏の開発に数十億ドルを投ずる計画があることを明らかにした。
プロジェクトは、Timan Pechoraの開発と見られ、コノコが抱えるロシア事業最大の案件と考えられている。また、コノコでは、今後もルコイルの株式を買い増して行くとしている。
コノコとルコイルは共同でルスコ(Rusco)を立ち上げ、Timan Pechoraの極圏地域内にルコイルが所有する石油田の開発を進めていく予定である。ルスコの石油生産高は2008年までに日産20万バーレル程になると見られている。
ルコイルとコノコの2社は、今後数週間中にTiman Pechoraへの今年の投資規模を発表する。
経済開発貿易省は21日、ロシアの現在の経済構造であれば、年間5-6%の経済成長なら今後も見込むことができると発表した。同省では、エネルギー産業、鉄鋼、農業などの構造的障害を踏まえた場合、年間5-6%以上の経済成長は見込めないとしている。
しかしながら年率7%を超える産業も存在しており、食料品、化学、森林、ハイテク、通信、建築などの各産業では、今でも経済成長率は年率7%を超えていえるとしている。
ロシアのサンクトペデルブルグに自動車の組立工場を建設することを発表していたトヨタ社が20日、06年に予定していた進出次期を延期したことが明らかになった。
昨年11月1日にトヨタの奥田碩会長が06年までにロシアで組立工場を建設する計画であることを明らかにしていた。
トヨタでは、工場建設を延期したとしたとしても、ロシアはトヨタにとって最後の自社工場を所有していない巨大市場であることから、遅かれ早かれ、工場進出は時間の問題であるとしている。
2004年度にトヨタは、ロシアでの自動車販売台数が03年度の2万6472台から4万7426台と大幅増を記録していた。全体の販売台数の内4万3867台がトヨタブランドで、3559台がレクサスブランドであった。
昨年のトヨタ社の人気車種は、カローラがトップとなり1万2973台が販売され、次いでカムリが9797台であった。
フィンランドのSanomaWSOY社は19日、ロシアのメディア企業Independent Media Holdingをロシア、ウクライナなどにある傘下企業6社と共に1億4200万ユーロで買収したことを発表した。
Independent社は、ロシアとウクライナでコスモポリタン、グッドハウスキーピング、FHM、メンズヘルス、モスクワタイムス、べドモスチなどの雑誌31冊と日刊紙3つを発行している。
SanomaWSOY社はIndependent社を買収したことで、今後ロシアおよびウクライナでの足固めが出来たことになり、同社の事業拡大に2カ国の存在が欠かせないことになる。
買収作業は、ロシアおよびウクライナからの承認待ちとなり、05年第2四半期中には終了したいとしている。