ロシア第2位の鉄鋼メーカーであるセベルスタリ(Severstal)がイタリアの鉄鋼メーカー ルッキー二(Lucchini)の過半数の株式取得の為に5億ドルを投じる準備を進めている。もしルッキーニに対する投資が正式決定した場合、ロシア企業による欧州系企業に対する過去最大の投資案件になる可能性が取り沙汰されている。
8日イタリア紙が伝えたところによると、露ベルスタリはイタリア中堅の鉄鋼メーカーであるルッキーニの株式を4億5000万ユーロ(5億7600万ドル)を投じて最低でも60%近くを買収するとしている。
情報筋によると、今日明日中にどちらかの企業から今回の買収に関する詳細が発表される予定という。
外国の買収先企業を模索してきたセベルスタリでは、数ヶ月間に渡りルッキーニ買収に興味を示していた。セベルスタリは昨年の1月にアメリカの中堅スティールメーカーであるルージュインダストリー(Rouge Industries)を2億8500万ドルで買収している。
ロシアにとってイタリアは第2位の貿易相手国になっており、昨年の双方の貿易額は188億ドルに達している。
ロシア連邦工業庁は7日、ロシア政府が航空業界を1年以内に1社に統一する計画を持っていることを明らかにした。
計画では、新規に設立される予定の会社名をユニファイドエアークラフトコープ(Unified Aircraft Corp.)としており、同社の下、ミグ(MiG)、スホーイ(Sukhoi)、Tupolev(ツボレフ)、Ilyushin(イリューシン)などのブランド名を並べ、経営者にIrkut社代表のヴァレリ べズバークニー(Valery Bezverkhny)を据える見通しとしている。
同庁では、05年度末までに全ての企業を束ね、06年年初には新会社として事業を拡げていきたいと計画している。
ロシアの大手石油会社ユコスの主要株主であるグループメナテップ(Group Menatep)がユコスの主要子会社であったユガンスクネフチェガスを買収した国営の石油会社ロスネフチに対して、9億ドルの債務保証を請求する準備に入った。
今回の債務保証は、以前メナテップがユコスに対してユガンスク社の債務保証に基づいて融資した一部とされている。
2月2日にもユガンスク社は、外国の債権者銀行から別の債務への支払いとして合計10億ドルの支払い請求を受けている。この債務もユガンスク社からの保証が付けられていた。10億ドルの融資は、2003年に仏の大手銀行ソシエテジェネラルを筆頭とした西側の銀行各行によりユコスへ提供されていた。
その他にも、既にメナテップからソシエテジェネラルへ移管されたユコスへの融資16億ドルの保証をユガンスク社が付けている。
ユナイテッドエナジーシステムズ(UES)は3日、昨年の1-9月期の収益が15%増の141億ルーブル(5億430万ドル)となったことを発表した。
UES広報では、国際会計基準に合わせた場合、収益は14%増の4777億ルーブル(170億8000万ドル)となるとしている。
UESの少数株主の一部では、1株利益が向上していることから、配当などを求めていくとしていることを受けて、同社株は1.53%上昇し29.8セントをつけている。
ロシアの国営石油会社ロスネフチ(OAO Rosneft)は2日、05年度の石油生産高を日産156万バーレルと予測していることを3日明らかにした。
同社副社長のYury Matveyev氏は、最低でも3300万トン(66万バーレル)の石油は輸出に振り向けられる予定としている。同社では、昨年末に買収したユコスの主要石油子会社であったユガンスクネフチェガスが日産100万バーレルを生産していたことから、完全稼動が始れば、生産高はより増加できると見込んでいる。
同副社長は、今年ロシアで生産される6分の1の石油はロスネフチが生産したものになると自信を見せている。また、ロスネフチでは、2019年までに日産1200万トンまで生産高を拡大したいとしている。