富裕層と貧困層との所得格差が昨年1年間に更に広がり、危険水域の水準まで達し始めている。2004年度に、ロシア人の富裕層上位10%が貧困層とされる下位10%のロシア人の所得の14.8倍の所得を得ていることを国家統計サービスが今週初めに公表した。
しかしながら、実際の所得格差は最大で40倍近いのではないかと見られており、経済の2重構造から所得申告のないお金を踏まえた場合、より貧困層と富裕層との所得格差は拡大すると思われる。
ロシア社会の問題の一つは、一部の富裕層では西側諸国の生活と何ら変わらない生活水準を桜花し、その一方でその日の生活にも貧窮している貧困層が実在していることである。
一般的に西側諸国では、所得格差は10倍程度までであれば許容範囲とされており、それと比較するとロシアの所得格差は異常な水準まで達していることになる。
過去数年を振り返ると、01年の所得格差は10倍の水準を維持していたが、02年には13倍まで拡大し、03年には14.3倍まで更に拡大した。
ロシアの天然ガス事業を独占するガスプロムが国営の石油会社ロスネフチの株式100%を買収する形で両社の合併作業が進むことが明らかになった。
両社の合併により注目されるユガンスクネフチェガスの取り扱いについては、両社の合併とユガンスク社のガスプロム入りは別扱いとすることをガスプロムのアレクセイミレルCEOが2日NTVテレビの番組内で示唆した。
両社の合併の結果、ガスプロム株38.37%を保有するロシア政府が実質ガスプロムを支配下に置く事になるほか、ユガンスクネフチェガスはロスネフチから切り離され、政府が100%を保有する国営企業となる予定であるとミレルCEOが明らかにした。
経済開発貿易省のStanislav Ananyev氏は1日、天然ガス価格の高騰などによりガスプロム(Gazprom)には04年度分の配当金として1株1ルーブル(0.036ドル)を配当する十分な余力を有していると示唆した。
03年度に1株0.69ルーブルを配当しているガスプロムが1ルーブルを配当した場合、配当率は03年度期比で47%増となり、総額では03年度の160億ルーブルから235億ルーブル(8億4840万ドル)まで跳ね上がることになる。
大株主である政府では、2日に予定されているガスプロムの05年度投資計画に04年度の配当金が幾ら盛り込まれるかに大きな期待を寄せている。
03年度の配当金の分配時には、政府がガスプロムが提案した310億ルーブルの配当計画を否認し、160億ルーブルを配当させ、残額を新規投資などに振り向けるように指示していた。
国営の大手銀行Vneshekonombankがやはりユガンスクネフチェガス買収資金を提供したのではという噂に信憑性が増してきた。
昨年末にVneshekonombankがノンバンクから約束手形の形で借り入れた金額が56億5000万ドル急拡大していたことを日刊紙のべドモスチが報じた。クドリン財務相も2月に同行がユガンスク社の買収に絡む資金提供を行った金融機関の1行であったことに言及していた。
ユコスの主要生産子会社であったユガンスク社を昨年末に無名企業バイカルファイナンスグループが93億ドルで落札し、後日国営のロスネフチが更にそれを買収していた。
これまでユガンスク社の買収資金が如何に調達されてきたかが不明とされてきており、これまで政府当局者の間でも中国が石油代金の前払い金として60億ドルを資金援助したとかロシアの金融機関各行でシンジケートローンが組まれたなどいろいろな説明がされてきていた。
ロスネフチ自身では、自社の子会社であるPurneftegaz、Sakhalinmorneftegaz、Stavropolneftなどから55億ドルの資金援助を計画していたと説明していた。
Vnershekonombankは28日、今回の56億ドルの約束手形についてユガンスク社落札資金の一部の為の資金援助であったか否かのコメントを拒否している。
ロシア検察がオンラインによる音楽ダウンロードサイトに対して法的処置に出ようとしている。ロシア市警コンピューター犯罪部が2月8日にモスクワ市検察へAllofmp3.comへの調査内容を提出しており、その詳細を踏まえて今回の動きに繋がった。
検察では、30日以内に法的手段に出るか否かを決める必要がある。
アメリカで大ブームとなったiTuneオンライン音楽ストアとは違い、Allofmp3.comはMP3の形態を取っており、版権なしで無制限にコピーできるものとなっている。
音楽ダウンロードは1回5セントで、アメリカの99セントと比較して異常なほどの安値で購入できるようになっている。しかしながら同サイトでは、一切の版権違反はしていないとして、その証拠としてロシアのマルチメディアデジタルシステムズにロイヤルティを払っていると反論している。
一般的に版権にはアーティストや音楽会社も含まれているが、Allofmp3.comによると、ロシアの版権法ではそのようには明記していないとして、法の穴をついた形となった。