アメリカの経済誌フォーブスが最新版世界長者番付を発表し、ロシアからはユコス帝国を築き上げ巨万の富を得たミハイル・ホドルコフスキー氏が世界ランクを一昨年の第16位から292位まで順位を落とし、同時にユコス幹部もリストから名前を消す結果となった。
フォーブス誌によると、今年の世界一の大富豪には11年連続でビルゲイツ氏が選ばれたほか、ロシアからは、英国プレミアリーグのチェルシーのオーナーでシベリア石油で巨万の富を得たロマン・アブラモヴィッチ氏が133億ドルの資産を評価され第21位となった。
今年は新に9人のロシア人が億万長者(10億ドル長者)に仲間入りし、その中には女性の名前も含まれている。ロシアで億万長者として名前が挙がった大富豪はアメリカに次ぐ規模となった。
アブラモヴィッチ氏を除くロシアの超名人では、アルファグループのミハイル・フリードマン氏と鉄鋼富豪ヴラディミール・リシン氏が資産総額70億ドルで世界第60位になり、ロシア第4位の富豪にはアルミメーカーRusAlオーナーのオレク・デリパスカ氏が資産55億ドルとなったほか、TNK-BPの役員であるViktor Vekselberg氏が50億ドルでロシア第5位の大富豪と評価された。
ロシア人女性として始めて世界の大富豪の仲間入りを果たしたモスクワ市長Yury Luzhkov氏の配偶者で建設会社オーナーであるYelena Baturina女史が資産総額13億ドルで念願の世界デビューを果たしている。
経済開発商務相のグレフ大臣は10日、06年にはロシアに経済特区を設ける意向であることを明らかにした。
グレフ大臣によると、今年上半期の間に国会内でドラフトとなる法律の承認を得て、下半期には中央政府により特区となる地域の選定を進める手順であるとしている。
同大臣は、06年に新設する経済特区には10-15社の企業の進出が予測されると語っており、特区計画法案では、経済特区は2パターンで構成され、1つ目のタイプは10平方キロメートルの敷地に工業経済特区を建設し、もう一つのタイプに2平方キロメートルの敷地内に技術経済特区を建設するとしている。
工業経済特区に進出する企業は最低1000万ユーロを投資する必要があり、進出初年度には最低100万ユーロの投資を行う義務が発生する。同法案では、進出企業には税率の優遇が受けられることが盛り込まれている。
ロシアのインターファックス通信がガスプロムと合併作業を進めているロスネフチの副社長Yury Matveyevが辞任したことを9日伝えた。
9日深夜の時点では、ロスネフチ幹部からのコメントは得られておらず、同社のホームページでも今回の辞任騒動に関する発表は現在のところなされていない。
同氏の辞任を伝えたインターファックスによると、Matveyev氏は主にロスネフチの広報を担当してきており、先週の木曜日にロスネフチが発表したプレスリリースの内容でガスプロムとの意見の相違があることに責任を取ったものと見られている。
意見の相違とされたのは、ガスプロムのミレルCEOが両社の合併形態に関して決定事項として語ったことに対して、ロスネフチ側は自社資産は自社で継続管理すると広報を通じて発表していた内容に食い違いがあった。
昨年末に大手石油会社ユコス子会社のユガンスクネフチェガスを落札したロスネフチがユガンスク社がユコスから借り入れていたとされる債務の返済としてユコスから380億ドルの支払いを請求される事態に陥っている。
ユコスによると、ユガンスク社がユコスに支払うべき債務は、ユコスが過去に肩代わりした追徴課税分であるとしてして、再度アメリカのヒューストン裁判所に提訴したことが明らかになった。
また、ユコスは先週緊急声明を発し、2月25日にユコスはロスネフチから2月28日までにロシアでの裁判費用の支払いの請求を受けたことを明らかにし、同緊急声明の中で、アメリカの司法判断が出されなかった場合、ユコスは完全に破壊されると述べられている。
ロシア及びCIS諸国で自動車産業の調査を専門とするASH Holdingは4日、ロシアのトラックメーカーの1月のトラック販売台数が39.1%減少したことを発表した。
1月にロシア工場で製造されたトラックは、昨年同期の1万5330台から9329台まで落ち込んだ。大手のGAZでは昨年1月から39.1%減の5501台を販売した。そのほかには、Kamazでは1314台を販売し、AMO ZIL228台、AZ Ural382台、Izh-Avto1048台をそれぞれ販売した。
また、ロシア企業によるバスの販売台数は、1月に9065台が販売され、内3015台がロシアメーカーによるものであった。バスの販売総数は、03年1月から41.2%減少した。