ロシア中央銀行のGennady Melikyan第一副頭取が外資系銀行の国内シェアが今年年内に5〜6%拡大する見込みだと示唆している。
外資系銀行による国内銀シェアは現在12〜13%近くあり、年内に最大18%近くまで拡大することになる。
外資系銀行は、これまでロシア国内に銀行子会社を設立することを好んできたが、このところはロシア国内で銀行買収をより好むように変貌しつつある。
ロシア最大の鉄鋼会社エブラスグループ(Evraz Group)が国際会計基準に照らして06年度の決算内容を明らかにし、純利益が30.4増の11億8000万ドルに達したことが判明した。
売上高も27.4%増加した82億9000万ドルに達した。同社によると、06年度決算は過去最高の収支決算になったという。
Alexander Frolov会長は、今年度も06年同様の1600万トンの鉄鋼生産と5億7500万ドルの投資を行うと示唆している。
株式公開を控える大手銀行Vneshtorgbank(VTB)がIPO時の株式公募価格レンジを設定したことを明らかにした。
1株あたりの価格帯は、0.113ルーブルから0.139ルーブルとなり、GDR(海外株式預託証書)向けに換算すると8.77ドルから10.79ドルということになる。
GDR1枚は、実質、2000株に相当する。
今回のIPOで、同行の資本規模は228億4500万ドルから281億200万ドルの範囲に収まると見られている。
石油大手のルクオイルが傘下の海外事業組織ルクオイルオーバーシーズ(LUKOIL Overseas)が保有するカスピ海投資(Caspian Investment Resources)社の株式50%をインドのミッタルインベストメント(Mittal Investment)に9億8000万ドルで売却したことを明らかにした。
ルクオイルとミッタル社はカスピアン投資社を協同運営する為の共同事業組織を創設し、それぞれが権益の50%を保有することになる。今合意には、ミッタル社はカスピ海投資社が抱える債務1億7500万ドルの半分に責任を負うことも含まれている。
カスピアン投資社は、2007年からはカザフスタンだけではなく、周辺諸国のエネルギー資産を買収していくことを目指している。
カスピアン投資社は、ルクオイルが05年度に20億ドルで買収したネルソン・リソーシス(Nelson Resources)を傘下に置いている。ネルソン社は、カザフスタンの石油・ガス生産を担っている。
ロシアの対外債務520億ドル(ソビエト時代含む)が今年第1四半期中に13億ドル減少し507億ドルにまで縮小していることをロシア財務省が発表した。
パリクラブ向けの債務は、6億ドル減少した25億ドルにまで減少した。その他には、国際金融機構向けでは2億ドル減の53億ドル、ユーロ建て債務で5億ドル減らし314億ドルにまでそれぞれ減少させている。