05年1-3月期の輸出総額が04年同期比で41%増の525億6000万ドルとなったことを6日ロシア中央銀行が伝えている。
期間中のロシアの輸入額は24.8%増の245億ドルであったことから、貿易黒字は輸入総額に匹敵する規模に上っており、1-3月期の貿易黒字は280億6000万ドルとなった。
対CIS諸国向けでの貿易黒字は21億ドルとなり、残りの259億5000万ドルは、その他の諸国貿易から計上されている。
市場調査会社IDCは5日、04度中にロシア国内で販売された携帯電話総額が45億ドルに達したことを発表した。
携帯電話市場を牽引するのはモトローラ、サムソン、シーメンスなどで、昨年は3社合計で計2700万台を販売しており、総数の59%を占める販売台数となった。
また、ロシアの携帯通信大手であるMobile TeleSystems、VimpelCom、MegaFonの3社は、軒並み過去最高の収益を計上しており、市場拡大を狙って、隣国の主要都市にまで事業の拡大を図っている。
国内の携帯電話市場の77%はモトローラ、サムソン、シーメンス、ノキアの4社で占められており、IDCの調べでは、昨年の最人気機種はモトローラのC20xシリーズであった。
今年年初からの3ヶ月間に国内で販売された携帯電話台数は760万台に達し、売上高は11億ドルを記録した。第1四半期中に販売された携帯電話のメーカー毎のシェアは、シーメンス20%、モトローラ19%などとなった。
ロシア反独占サービスにパワーマシーン社(Power Machines)の株式獲得を拒否されたドイツのシーメンスが依然、ロシアで提携先を模索している。
シーメンス(Siemens AG)では、株式取得が失敗に終わったパワーマシーンとの提携が依然最優先事項であるとしている。同社では、反独占局からはパワー社の株式の取得は拒否されたが、まだまだ色々な手段があるとして、新たな手段に打って出る準備を着々に進めていることを29日明らかにした。
サハリン-2石油ガスプロジェクトを運営するサハリン・エナジー(Sakhalin Energy)は28日、全ての生産施設の完成に50億ドルの資金調達の必要があることを明らかにした。
同社広報室のIvan Chernyakhovsky氏によると、同社の提携先企業が日本国際協力銀行との間に40億ドルの資金援助の折衝に入っていることを明らかにし、その他にアメリカのEximbankや欧州復興銀行、ICGDなどに残りの10億ドルの資金援助の可能性についても協議に入りたいとしていることを示唆した。
日本政府がロシア本土、サハリン、北海道のそれぞれを繋ぐトンネル建設に資金援助を行う準備があることをロシア運輸省筋の話としてノーボスチが27日伝えた。
ノーボスチによると、日本ではトンネル建設に1キロ3000万-3200万ドルが必要とされ、ロシアで同じようなトンネルを建設した場合には、1キロあたり1億ドルは必要となると説明している。
トンネル建設の議案では、本土とサハリンを結ぶ距離は7キロ程度で、サハリンと北海道では42キロ程度となると見られている。
ロシアと日本を結ぶ輸送手段が増えることで、これまで以上に両国の経済的な繋がりが深まることが期待され、輸送経費もこれまで以上に格段に引き下げられることが期待されている。