ロシア進出を目論み発動器タービンメーカーSiloviye Mashiny買収に失敗していたドイツのシーメンスが新たなビジネスパートナーをロシアで発見したようだ。
シーメンスはロシアで高速鉄道建設に参画することを目的に全力を挙げてきていたが、買収が失敗したことでロシア進出が暗礁に乗ったと見られていた。
現在、シーメンスはロシア鉄道へ鉄道機器を提供するTransmashholdingとの間で提携について協議を持っていると見られている。
Transmashholdingは、ロシアでも重要企業の1つで、傘下に5つの機関車および鉄道車両工場を保有しており、国内の鉄道機器80%の管理などを行っている。
シーメンスでは、もしTransmashholdingとの間で合弁会社Transconverterの設立が可能となった場合、TransmashholdingにTransconverterの35%の株式とSiemens Technologiesの株式交換を提案する予定としている。
経済発展商務省は、国営の石油会社ロスネフチを06年中旬にも株式公開(IPO)に踏み切る意向であることを3日明らかにした。
同省では、ロスネフチの上場を成功させる前に、政府としてガスプロム株10.74%の取得とユガンスクネフチェガスとロスネフチの統合を急ぐ必要があるとしている。
しかしながら、ロスネフチのユガンスク社吸収には最低でも1年は必要と見られ、ガスプロム株の取得についても今の所、その取得価格すら確定
ガスプロムメディア(Gazprom-Media)が日刊紙のイズベスチア(Izvestiya)を市場価格で買収する意向として買収意思を株主に伝えたことを2日発表した。
ガスプロムメディアによると、現在の株主であるProf-Mediaとの間で買収に関して協議を持っており、近い将来に両者間で買収合意が齎される見通しであると明らかにした。
市場では、日刊紙事業はあまり収益が高い事業ではないとの判断で、イズベスチアの市場価値は1000万ドルを超えることはないと試算している。
昨年イズベスチアは、広告収入、新聞販売、賃貸所得などから1300万‐1400万ドルの収益を計上している。
北欧系の銀行としては初めとなるスウェーデンのSvenska Handelsbankenがこの程ロシアで事業を開始した。北欧の大手金融機関の1つであるSvenska Handelsbankenは、モスクワに資本金4500万ユーロ(5550万ドル)で新に銀行を設立し、北欧や英国の法人向け事業を5月31日から始めたことを発表した。
同行では、今後2年間の間に、ロシアのリテール事業に参入していく予定としている。
現在、ロシアには北欧および英国系の企業が1400社進出しているという。Handelsbankenは北欧で第3位の規模を有しており、ロシアには1974年に現地事務所を開設している。
スウェーデンを本拠とする同行は、国内に450支店と北欧及び英国に120支店を展開しており、総資産は1850億ドルに達している。同行では、モスクワへの進出を果たした今、今後は第2の都市サンクトペデルブルグへ進出する計画を明らかにしている。
ロシア最大の天然ガス会社ガスプロムが新に石油会社ガスプロムネフチェドビチャ(Gazpromneftedobycha)を設立する方向で詰めていることを31日明らかにした。
ガスプロムは、新会社へガスプロムが抱える石油資産を全て移管する予定としている。今年同社では、125万トンの石油生産を計画しており、同社が抱える石油埋蔵量は6億トンに上ると見られている。